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シゲルスダチ亡くなる、後藤騎手『最期を見守れたことが心の慰めです』

  • 2014年11月10日(月) 18時05分
 9日、東京10Rの奥多摩Sに出走したシゲルスダチ(牡5、伊藤正)がレース中に故障を発症。回復が見込めない脱臼のため、安楽死処分がとられた。生涯成績は34戦3勝。主な勝ち鞍はマーガレットS(2012年)。

 シゲルスダチは2012年のNHKマイルCに出走し、直線で人馬ともに転倒。そのような場合、大半の馬は他の馬について走り去るが、シゲルスダチは落馬した後藤浩輝騎手のそばを離れなかった。その姿が多くのファンの共感を呼び、出走条件がまったくあわない宝塚記念有馬記念のファン投票で100位以内に入るほどの人気を集めた。

 シゲルスダチの主戦をつとめた後藤浩輝騎手。

「運命を感じる馬です。去年の奥多摩Sでは自分が騎乗していましたし、今回のレースを無事に走り終えたら次のレースでは自分が騎乗する予定でした。その時が来るのを僕自身とても楽しみにしていたし、ファンの皆さんも待ち望んでくれていると思っていただけに残念でなりません。10月21日、美浦トレセンで調教騎乗を再開したときも、最初にまたがったのはスダチでした。予定にはありませんでしたが、スダチと再会できたのが嬉しくて乗せてもらったんです。まさか、それが最後の騎乗になるとは思いませんでした。

今年の奥多摩Sはラジオ解説という立場でスタンドから見ていました。ゴール前でバランスを崩して、スピードダウン。重い故障だということはすぐにわかりました。それでも、ゴール後も止まらず、鞍上を無事に下ろしてから馬運車で運ばれていきました。NHKマイルの直線で倒れた僕をずっと見守ってくれていたスダチ。その最期を僕自身が見守れたこと。そして、10月21日の調教で騎乗できたことが心の慰めです。でも、今でもスダチの死は受け入れがたいです。

今回のことで、改めて勝つことだけではなく愛される馬をつくることが大切だと感じました。勝つことより、愛される馬をつくるほうが難しいかもしれない。でも、それはとても大切なことだと思います。11月22日、僕は復帰します。これからジョッキーを続けていく中で、勝つことはもちろんですが、馬の内面、馬の心まで伝えられるように努めていきたいと思います」

(取材:花岡貴子)

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