中山11Rの第17回
中山グランドジャンプ(J・GI、障害4歳上、芝4250m)は4番人気
アップトゥデイト(林満明騎手)が勝利した。勝ちタイムは4分46秒6(良)のレコード。大差の2着に5番人気
ソンブレロ、さらに2馬身1/2差で3着に3番人気
サンレイデュークが入った。
アップトゥデイトは栗東・
佐々木晶厩舎の5歳牡馬で、
父クロフネ、
母リニアミューズ(母の
父トニービン)。通算成績は21戦5勝となった。
〜レース後のコメント〜
1着
アップトゥデイト(林騎手)
「
アポロマーベリックを見ながら早め早めの競馬をしました。4コーナーをゴールというイメージで仕掛けましたが、この馬にはこれで良かったと思います。何とか頑張ってくれと必死でしたから、大差がついていることは分かりませんでした。とにかく心臓が強く、まだまだこれから楽しみな馬です。頑張ってくれると思います。GIを勝つのに30年近くかかりました。一番遅咲きのジョッキーです。本当に嬉しいです。惜しいレースが続いていましたから、引退するまでに勝ちたいと思っていました」
(
佐々木晶三調教師)
「かつて落馬事故があったので、障害馬は長い間作っていませんでした。この馬に関しては、オーナーサイドとともにひらめきがあり、合いそうだと思ってやってみました。まさかGIを勝つとは、ですね。この後は休養させます」
2着
ソンブレロ(高田騎手)
「ここを目標に、厩舎スタッフが本当に一生懸命に仕上げてくれて、万全と言っていい状態でした。期待もあり、自信もありましたが、キャリアが浅く、中山コースも初めてで、未知の部分がありました。しかし、この馬の力は分かっていましたし、やれるという感触はありました。レースに行ってみて、期待以上の走りを見せてくれました。障害ものびのびと飛んでいて、センスがあります。勝った馬は強いですが、この馬もまだまだこれからです。どこまで行ってくれるか楽しみです」
3着
サンレイデューク(難波騎手)
「惜しいです。イメージと比べると、そこそこのポジションで、ゲートも良かったです。心配していた外回りコースも去年よりこなしていました。最後はジリジリと来てはいますが、離されてしまいました。良馬場で前が楽をしていましたからね。雨が降って重馬場だったら良かったです」
4着
シャイニーブラック(浜野谷騎手)
「勝った馬が強かったです。馬場が硬いせいもあって、トビが大きくなっていました」
5着
アポロマーベリック(五十嵐騎手)
「去年に比べると、前半から行きっぷりに物足りなさを感じ、気合をつけながら運びました。まだ戻り切っていない感じです。
アップトゥデイトに並びかけられた時には、正直どこまで粘り込めるかという感じでした。もっといいパフォーマンスを見せられる馬ですから、復活して欲しいですね」
6着
ティリアンパープル(山本康騎手)
「体に硬さがなかったので、これなら連闘でも問題ないだろうと思っていました。いいモノを感じました。掲示板を狙っていましたが、6着で残念でした。距離は初めてで、連闘で、牝馬でしたし、その中でよく頑張ってくれました」
7着
レッドキングダム(西谷騎手)
「道中はほぼ
パーフェクトで、前の馬が早めに動いたので絶好だと思っていました。しかし、外回りコースに出る時に右にモタれていました。脚を痛めていたようです。もう止めようかと思いましたが、障害を飛びに行っていたので、勝負根性は大したものです。無事であればいいですね」
ラジオNIKKEI