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ゴールドシップがGI6勝目、須貝師「宝塚記念に向けて努力していきたい」/天皇賞・春

デイリースポーツ
  • 2015年05月04日(月) 12時00分
 3年越しのタイトル奪取を決めた。「第151回天皇賞・春・GI」(芝3200m)は3日、京都11Rに17頭で争われ、2番人気のゴールドシップ(栗東・須貝)が、三度目の正直で悲願成就。一昨年は5着、昨年は7着と結果が出なかったが、ついに春の天皇盾を手中に収め、6つ目のGIタイトルを獲得した。ゲート入りを散々嫌がりスタートはひと息。後方からの競馬を余儀なくされたが、名手・横山典が2周目向正面から一気にポジションを上げる超ロングスパートを敢行。3コーナーの坂の手前で好位に取りつくと、4コーナーでは先頭集団をロックオン。直線で先に抜け出し粘り込みを図る10番人気のカレンミロティックをとらえると、大外から迫ってきた7番人気フェイムゲーム(2着)の追撃を首差退けてゴールイン。勝ちタイムは3分14秒7。さらに3/4馬身差の3着にはカレンミロティックが続いた。なお、1番人気のキズナは末脚不発で7着に敗れた。

 ゲートに入らない。後ろ向きに近づけても転回すると頑として動かない。5分ほどの格闘の末、目隠しをしてようやく入った。我慢比べの末につかんだ勝利に横山典は、「ゴールドシップと僕との“闘い”でした。どっちが勝ったかって?彼です。でも、僕もいい仕事ができたと思います。彼もよく頑張ったが、僕自身もよく耐えた。能力をうまく出せたんじゃないかな」。この男の自画自賛など、ほとんどお目にかかれない。それほど満足のいく会心の騎乗だった。

 昨年、14着に大敗した凱旋門賞・仏GI(10月4日・ロンシャン、芝2400m)参戦については須貝師は「現時点では何とも言えない」と慎重に言葉を選んだが、次戦は宝塚記念(6月28日・阪神、芝2200m)で3連覇の大偉業を目指す。「ゲート再審査もあるし一筋縄ではいかないが、宝塚記念に向けて努力していきたい」と先を見据えた。そしてシンボリルドルフテイエムオペラオーディープインパクトウオッカと並ぶ、史上最多のJRA・GI7勝目へ。まだまだ人馬の格闘は続いていく。

提供:デイリースポーツ

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