カレンブラックヒルの最終リハは、先週に引き続き武豊を背に栗東坂路で単走。序盤から四肢を懸命に使い、降りしきる雨を切り裂くように力強く駆け上がる。鞍上が促すとさらにもうひと伸び。最後までスピードは衰えず、4F51秒5-37秒8-12秒7の好時計を刻んだ。

　鞍上は「攻め馬は動くね。先週もいい動きだったけど、きょうも良かった」と好感触。平田師も「思った通りにここまできたね」と納得の表情を見せる。

　主戦の秋山は落馬負傷で休養中。大事な一戦でピンチヒッターを任された武豊は「レースまでに話を聞きたい。秋山の指示通りに乗りたいね」と笑わせつつも「有力馬の1頭だと思うし、千六の距離もピッタリだと思う」と力を込めた。3年前の3歳マイル王が、同じ舞台で2度目のGI制覇を成し遂げる。

　中間は15-15も含めて、ほぼ栗東CWで調教されてきたミッキーアイル。最終リハもCWで行われ6F81秒7-39秒9-12秒3。僚馬に0秒1先着した。音無師は「坂路だと序盤からガーッと行ってしまうからCWで。調教量はこなしているので、今週は折り合い重視でサッと。予定通り」とうなずいた。「ハナに行かなくても結果を出せるようになった。今回も阪急杯(2着)みたいなレースができれば」と期待を寄せた。

提供：デイリースポーツ