93年
日本ダービー(GI)に優勝し、静内町の
アロースタッドで種牡馬として繋養されていた
ウイニングチケット(牡15、
父トニービン、
母パワフルレディ、静内・藤原牧場生産)が種牡馬生活を引退し、今秋からは浦河町の優駿ビレッジAERUで余生を送ることになった。
同馬は92年2月に函館競馬場でデビュー。2戦目の新馬戦で初勝利を挙げると4連勝で
弥生賞(GII)を制覇。
皐月賞(GI)は4着に敗れたが、
日本ダービーでは同期の
ビワハヤヒデ、
ナリタタイシンとの3強対決を制し、鞍上の柴田政人騎手(現調教師)にダービージョッキーの栄冠をもたらした。晩年は脚部不安を発症して思うような成績を残せないまま、14戦6勝(重賞3勝)の成績で94年に現役を引退。翌年から静内スタリオン
ステーションで種牡馬として繋養される。04年9月、同場の閉鎖に伴い、静内町の
アロースタッドに移動していた。
これまで
ベルグチケット(99年
フェアリーS-GIII)、
ユウキャラット(02年
忘れな草賞-OP、
オークス-GI・3着)、
サンヴァレー(02年
共同通信杯-GIII・2着)らを出していたが、一昨年にシンジケートが解散。今年は
アロースタッドの所有で種牡馬生活を送ったが、配合数には恵まれずに種牡馬生活の引退となった。
新しい供用先となる優駿ビレッジAERUには、91年
有馬記念(GI)を制した
ダイユウサク、87年
天皇賞・秋、
マイルCS(共にGI)を連勝した
ニッポーテイオーらが功労馬として繋養されている。