18日、中山競馬場で行われた
セントライト記念(GII・芝2200m)は、
北村宏司騎手騎乗の8番人気
キングストレイル(牡3、美浦・
藤沢和雄厩舎)が、道中好位追走から、直線先に抜け出しを図った1番人気
フサイチアウステルの外に並びかけると、クビ差交わし優勝した。勝ちタイムは2分11秒8(良)。さらに1/2馬身差の3着には先行した6番人気
ピサノパテックが入った。2番人気に支持された2歳王者
マイネルレコルトは直線伸びを欠き9着に敗れた。上位3頭には
菊花賞(GI)への優先出走権が与えられる(2着の
フサイチアウステルは外国産馬のため優先出走権は付与されず、賞金順で上位なら出走可能。なお
菊花賞の外国産馬出走可能頭数は4頭)。
勝った
キングストレイルは、
父サンデーサイレンス、
母サンタフェトレイル(
その父ノーザンテースト)という血統。おばに93年
マイルCS(GI)など重賞6勝を挙げた
シンコウラブリイ、03年
京都牝馬S(GIII)を制した
ハッピーパスがおり、伯父には97年
エプソムC(GIII)の勝ち馬
タイキマーシャルなどがいる藤沢厩舎ゆかりの血統馬。昨年8月のデビュー戦(札幌・芝1800m)快勝後、
クローバー賞(OP)2着、いちょうS(OP)3着、
京王杯2歳S(GII)2着と安定した成績を残していたが、今年3月、
スプリングS(GII)に向けた調整中に左前脚のトウ骨を骨折。早来・ノーザンファームに放牧に出されていた。10ヶ月ぶりとなった復帰戦で、重賞初制覇を飾った。通算成績5戦2勝。
鞍上の
北村宏司騎手、管理する
藤沢和雄調教師共に同レース初制覇。
JRA重賞は、北村騎手、藤沢調教師共に
スズノマーチで制した05年
エプソムC(GIII)以来の勝利で、今年2勝目。通算では北村騎手が7勝目、藤沢調教師は73勝目となった。