血統調査員のＹＲＡです。
「血統表は競走馬の設計図！」ということで。

名門厩舎の王道ディープインパクト産駒の登場です。

ウィズグレイス　父ディープインパクト　
10/3中山５レースデビュー予定

父ディープインパクトは現役時代、７つのＧ１を制した「日本近代競馬の結晶」と謳われた歴史的名馬。
種牡馬としても２０１２年から２０２０年現在まで９年連続で種牡馬ランク首位。
競走馬としても種牡馬としても日本競馬の代表的存在。
（2019年7月30日逝去）


母カラライナはアメリカ産馬。現役時１３戦６勝（海外）。
主な勝鞍はエイコーンS（G1・ダート８F）、CCAオークス（G1・ダート９F）、ラトロワンヌS（G1・ダート８．５F）
現役引退後、日本に輸入され繁殖牝馬となった。
本馬が初仔。
血統背景は父Curlin（Mr. Prospector〜ネイティヴダンサー系）×母父Graeme Hall（〜Deputy Minister〜Vice Regent〜ノーザンダンサー系）の組み合わせ。


ディープインパクト産駒で完成度を早めるには母にノーザンダンサーのクロスを持つことがセオリーで本馬はこれをクリア。
「父×母父Deputy Ministerの血」の組み合わせは、ショウナンパンドラ（ジャパンカップ、秋華賞）やダービー馬マカヒキ（現役）など活躍馬を多く輩出している。
本馬は母母父にもこのDeputy Ministerの血を持つので４×５のクロスとなる。
父と相性の良い血がクロスされているということで、どれだけスピード力が増強されているか楽しみ。
また、管理するのは牝馬育成に定評のある国枝栄調教師。
ということで血統的にも厩舎的にもクラシックの舞台への期待が、否が応でも高まる存在だ。