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統計手法による騎手分析EX 4

  • 2014年07月21日(月) 23時39分
  • 9

では、武豊・岩田・福永3騎手の2着時のデータを比べてみよう。

ここでは、岩田騎手について驚愕のデータが得られた。

武豊騎手→ 2着率:14.58% 2着時平均人気:2.57番人気 2着時平均単勝:6.01倍 推定払戻率82.21%
岩田騎手→ 2着率:12.12% 2着時平均人気:3.83番人気 2着時平均単勝:11.89倍 推定払戻率135.09%
福永騎手→ 2着率:13.79% 2着時平均人気:2.80番人気 2着時平均単勝:5.85倍 推定払戻率75.62%

※推定払戻率・・・2着率に2着時平均単勝の積。2着を単独で当てる馬券は存在しないため、この方式を用いる事とした。正確な2着時の払戻率は算出できないが、比較的正確な目安とはなるだろう。

3騎手とも1着時に比べて全ての数値が悪化しており、これは統計が有効である証拠の一つになる。

武豊騎手は14.58%の確率で2着に来るが、平均人気は2.57番人気、単勝オッズは平均6.01倍である。推定払戻し率は80%を少し超えており、芝レースの2着時においては馬券的には平均的な騎手と言えるだろう。福永騎手は武豊騎手に少し及ばないが、平均の範囲内には入っていると言える。

ここで驚愕するのが岩田騎手である。

平均人気は3.83番人気、平均11.89倍の馬で、12.12%の確率で2着に来る。推定払戻率は135%、つまり統計期間中(=2014年上期)のにおいて、岩田騎手から馬単2着総流しをしていた場合、なんと黒字収支で推移していた事になる。
主催者がが必ず勝ち、馬券購入者が負ける競馬という興行においてこれは驚くべき事である。

ちょっと想像してみて欲しい。貴方は普通、2着馬といえばオッズは何倍と想像するだろうか?5倍、6倍辺りが平均で8倍くらいになると3着狙いが妥当という感覚ではなかろうか?
岩田騎手の場合は全く違う。彼は何と、11.89倍の馬で武豊騎手・福永騎手と大して変わらない12.12%の確率で2着に来るのだ。

なので、統計的には馬単・馬連等を購入する場合、相手に岩田騎手を絡める事が非常に有効という事になる。出走頭数にもよるが、概ね4頭位まで相手を選んでもその中に、岩田騎手を絡めていれば十分、味のある払戻しは受けられるだろう。

・・・実は3着時のデータにおいても驚愕の数値が出ている。

続く。

アラシ
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元馬術の選手です。ネットケイバでは主に競走馬掲示板にて活動しています。2016.11.11記諸般の事情により、当面はブログで活動いたします。追い切り所見・レース回顧を中心に、内容そ...

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