凱旋門賞。近年当たり前のように言われるが今年も日本馬にとってはチャンス。
その日本馬が挑んだ過去の凱旋門賞を分析します。
今回は99年のエルコンドルパサー。
この頃の日本競馬は世界とは天と地ほどの差があった。この前年のタイキシャトルらの活躍から変わりだしました。
本馬の評価はサンクルー大賞の完勝から急上昇。現地でも凱旋門賞の有力候補に挙げられるまでに。そしてその評価にふさわしく本番でモンジューと名勝負を演じ2着。
歴史的なことでしたがそのレース、勝つことも可能だったのでは?
敗因分析から以下の候補を出してみました。
?レース展開
スタートで他が出遅れ誰も行かず、エルコンドルパサーは好スタートから予想外の逃げに。
?馬場状態
当時史上最悪になるかというぐらいの不良馬場となった。ライバルのモンジューは以前から重の鬼と言われ、苦手ではないがエルコンドルパサーにとっては嫌な条件。
?斤量
近年よく言われることですが古馬と3歳3.5キロの斤量差は大きい。
?騎手
騎乗批判ではないがもう1歩仕掛けを遅らせたほうがよかったかも。ゴール前モンジューに半馬身差されたのがその分の差という見方もできます。
ロンシャン3走目となったし、最後の長い直線使える脚をもう少し計算できたのでは?
?スタッフ経験不足
長期の欧州遠征というのは今でさえないこと。二ノ宮調教師、その厩舎スタッフ、預かり所クラウト厩舎の人たちも不慣れなことに上手くできていたのか。
レースの使い方? ペースメイカー? 調整方法?
以上の候補分析してみると
?計画が少し狂ったが溜め逃げ上手くいってた。それほど悪い展開ではない。
?もし良馬場なら別の有力馬デイラミにやられてた可能性もあります。モンジューにとって重はプラスだった。
?これは仕方ない。大きなことだがそれを変えろとか言うのはやめてほしいです。
?周りは結果論で語るが騎手は自身で色々分析してやった。モンジューの脚がそれを上回った。悔い無し。
?ナンセンス批判。少なくとも凱旋門時の状態文句無し。
改めての分析ですが、勝つことはできたかもしれないが妥当な2着だったと思います。
それにしてもこの年のエルコンドルパサーがやったことは驚異的。
今では価値が薄れつつあるけど、むしろ今だからこそこれは評価されるべきではないでしょうか。
80年代後半から競馬とF1を見始めました。現在はクラブ会員として素人馬主気分、ファンとして地方(主に南関、ばんえい)中央をちょこちょこ買っている毎日です。海外競馬も好き。競馬以外の...
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