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武豊 英ダービー4着ブルームで凱旋門賞へ

  • 2019年08月21日(水) 12時18分
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 武豊騎手が、世界的名トレーナーのエイダン・オブライエン氏との初コンビで、今年の仏G1・凱旋門賞(10月6日、パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)に参戦することが21日、分かった。英ダービー4着などがある重賞2勝馬ブルーム(牡3歳、父オーストラリア)に騎乗する。

 ファンが驚くビッグタッグが決まった。この日、栗東トレセンで自ら発表した武豊騎手は感激の面持ちだ。「凱旋門賞とジャパンC(11月24日、東京)の2戦で騎乗依頼をいただきました。すごいお話をいただいて光栄です。A・オブライエン厩舎の馬に乗れるだけで、騎手としてはなかなかないチャンス。今年は(凱旋門賞の参戦は)ないだろうと思っていたところにビッグオファーをいただき、うれしいです。ワクワクしますね」。外国馬とのコンビは94年のホワイトマズル(6着)、01年のサガシティ(3着)以来3回目。日本馬の前に立ちはだかることになる、通算8回目の夢舞台に声を弾ませた。

 日本競馬界の第一人者が、少年のように目を輝かせるのも無理はない。オブライエン調教師はこれまでアイルランドで21回、イギリスでも6回、平地のチャンピオントレーナーを奪取。17年には世界中のG1で28勝を挙げて平地G1の年間世界最多勝記録を塗り替えるなど、G1通算300勝を達成しているヨーロッパを代表する名伯楽だ。凱旋門賞は07年のディラントーマスと、16年のファウンドで2度制している。

 オファーの経緯は、このほど馬主のキーファーズが所有権一部を購入し、クールモアと共同所有する形になったことだ。次走に予定するセントレジャー(9月14日、ドンカスター・芝2900M)までは現態勢で臨むが、その後に変更の見込み。そこで鞍上として指名された。キーファーズの松島正昭オーナーは「私は馬主となってから終始一貫、夢は武豊騎手で凱旋門賞を取ることと言い続けてきました。その第一歩です」

 武騎手は「英ダービーでも2番人気に支持されたくらいで、結果も横一線の4着ですから。調教に乗れるなら(アイルランドの調教場)バリードイルで乗ってみたいですね」と意欲十分。そして「日本の馬に外国人が乗る、その逆もいいんじゃないですかね。日本馬を負かしてやる、という気持ちでいきたいです。僕にとっても、こんなチャンスはなかなかない。まして、あの厩舎力ですからね。楽しみです」と胸を躍らせた。
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https://hochi.news/articles/20190821-OHT1T50042.html

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