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引退馬、再調教で乗馬に 豊橋企業など企画

  • 2019年12月24日(火) 21時17分
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 殺処分される引退競走馬を引き取り、乗用馬としてのセカンドキャリアを与えたいと、豊橋市の企業などが、インターネット上で寄付を募るクラウドファンディングを始めた。毎月の寄付で乗用馬に再調教し、将来的に馬術大会での活躍を目指す。「セカンドキャリアで輝く馬の姿を見て、感動を共有したい」と呼び掛ける。

 乗馬関連の無料雑誌を発行するために立ち上げたスタートアップ企業「ホースパートナーズ」(豊橋市)と、引退競走馬の再調教を手掛けるNPO法人「サラブリトレーニング・ジャパン」(岡山県)が共同で実施している。ホースパートナーズ発行の無料誌を知ったNPOが、引退競走馬の現状を広めたいと連絡したのがきっかけとなった。

 日本中央競馬会(JRA、東京)によると、国内では毎年七千頭の競走馬が生まれる。うち六千頭が競走馬に登録され、けがで現役途中で安楽死させられる馬(年約九百頭)を除くと、年約五千頭が引退を迎える。その後に繁殖へ回るのが千頭、乗馬クラブなどに引き取られるのが三千頭ほどで、毎年千頭超が「行き先不明」となっている。

 馬の寿命は二十五〜三十歳といわれている。関係者によると、行き先不明の引退馬の中には殺処分され、飼料用の加工肉などとして販売される例が少なくないという。

 ホースパートナーズとサラブリトレーニング・ジャパンは、十一月からインターネットを通じて出資者の募集を開始。毎月九百八十円(税別)を出資してくれる人を募り、百人に到達した時に一頭を引き取る。

 引き取った馬はNPO法人の施設がある岡山県吉備中央町で乗用馬として調教し直す。出資者にはその様子を動画や毎月のポストカード送付で伝え、支援を続けてもらう。馬は一頭当たり月十万円超の費用がかかるが、不足分はホースパートナーズなどが穴埋めする。

 ホースパートナーズの戸苅宏元さん(35)は「セカンドキャリアで頑張る馬の姿を見せたい。こうした活動を知ってもらえたら」と期待を寄せている。支援はサイト「キャンプファイヤーコミュニティー」で募っている。(「馬旅倶楽部 みんなで引退競走馬を育てよう!」で検索)
ネタ元のURL
https://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20191224/CK2019122402000055.html

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