今月2日にパリで開催されたアデル社の古美術品オークションで、「シャネル」を創業した20世紀を代表するファッションデザイナー、ココ・シャネル(本名ガブリエル・シャネル)の勝負服が出品された。
1950〜80年代にかけて凱旋門賞を4勝している当時の名伯楽フランソワ・マテ調教師の遺族が保有していたもので、60年代に作成された。柄は『赤、袖白一本輪、赤帽』。当初は『白一色、黒帽』の勝負服を希望したが、すでに他のオーナーが申請していて、このデザインに決まったという。
ココ・シャネルが馬主だったのは80歳を過ぎた晩年のわずかな期間だった。競売にかけられた勝負服は、所有馬のロマンティカ(61年産、父タネルコ、F・マテ厩舎)という牝馬が64年のディアヌ賞に出走した際にも使われたもの。
落札者は非公開で明らかとなっていないが、エルメスの職人が裁縫したシルクの繻子織(しゅすおり)で、5万6320ユーロ(約680万円)という高額で落札された。(在仏競馬記者)
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