以前から書きたい提言があるのだが、新型コロナウイルスの影響で競馬界にも日々、さまざまな問題が起き、なかなか書く機会がない。一日も早く正常な形に戻って、自分の提言を述べられるよう願っている。
モズアスコットが、出走を予定していたオーストラリアのドンカスターマイルへの遠征を月曜日の朝に取りやめた。当日夜に成田から出国予定だったからギリギリのタイミングでの決断だった。
事態が急に動いたのは日曜日の昼。オーストラリア政府が、海外からの入国者に対して2週間の隔離措置を行うと発表したのだった。それから翌日にかけて、主催者のオーストラリアターフクラブは事態の改善に向けた多方面への働きかけをしてくれた。
それにより事態は多少改善されたが、それでも派遣するスタッフがかなり厳しい状況にさらされること、馬の状態、可能性は低いがレース自体が中止されるリスク、急速な円高による賞金の実質的な大幅減額などさまざまなファクターを鑑みて、断腸の思いで遠征を断念した。
モズアスコットは火曜日に検疫先の東京競馬場から栗東に帰厩し、今後は来週末の高松宮記念に向けて調整を進める。ただ競馬予定が1週間早まったので、来週までしっかりと馬の状態を見極めて出否を決めたいと考えている。
対照的に、開催が危ぶまれたドバイは(無観客ではあるが)予定通り施行されそうだ。こちらにはドバイシーマクラシックにラヴズオンリーユーが遠征予定で、水曜夜に関西国際空港から出国する。環境の変化による馬体の細化は心配であるが、休み明けでも調整は順調である。
競馬が施行されるありがたさとファンの皆さんの思いを胸に、自分の職務を全力で遂行していきたいと思っている。
- ネタ元のURL
- https://race.sanspo.com/keiba/news/20200318/etc20031805060001-n1.html