大胆不敵な女だった。昨年9月に名馬タイキシャトルのたてがみの一部を切ったとして、埼玉県川口市の無職・田中和世容疑者(55)が27日、器物損壊容疑で北海道警門別署に逮捕された。
同容疑者は昨年9月13日、日高町の牧場「ヴェルサイユファーム」で、タイキシャトルのたてがみ長さ15センチ、幅8センチを鋭利な刃物で切った疑い。
タイキシャトルはマイルCSや安田記念などのG?レースで優勝した名マイラー。この牧場ではジャパンCで優勝したローズキングダムのたてがみも切られていた。
ほかにも道内では菊花賞馬のビワハヤヒデや、日本ダービーを勝ったウイニングチケットも同様の被害に遭っており、道警は関連を調べている。
驚きなのは、逮捕された同容疑者が自身のブログで堂々と“たてがみ事件”に触れていたことだ。同容疑者は「北海道のお土産専門家」を自称し、競走馬に関する記事をアップ。事件から12日後の昨年9月25日には牧場を訪れ、競走馬とたわむれる写真を投稿し「この子も被害にあいました」「この子もです」と紹介していた。
同容疑者は「ショックです。馬は痛い、やめて!とは言えません」と“犯人”に激怒。道警に動画や写真を提供したことを明かした上で「犯人には、早く自首して欲しいです」と訴えていたが、それらはすべて偽装工作だった。
競馬関係者は「どのツラ下げて、自首を呼びかけていたのか。切られたたてがみはメルカリに出品されていた。小銭稼ぎするつもりだったのだろう。許すことはできない」と怒りの声を上げる。
馬は繊細な生き物で、体に傷がついたら感染の危険もある。“たてがみ切り取り女”の蛮行は言語道断だ。
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