真新しいダイヤモンド柄の勝負服姿で躍動−。笠松競馬場(羽島郡笠松町)で1日、深沢杏花騎手がデビュー。積極果敢な騎乗で計7レースに騎乗した。笠松競馬所属の女性ジョッキーは、中島広美さん(1992〜2000年在籍)以来で20年ぶり。
深沢騎手は兵庫県出身の18歳。小学4年ごろから乗馬を始めた。中学時代は競泳に打ち込み、背泳ぎで県大会3位に入るなど身体能力は高い。今年1月まで半年間、同競馬場内で調教実習に励み、地方競馬教養センター(栃木県)の第99期生として騎手免許を取得。湯前良人厩舎に所属し待望のゲートインの日を迎えた。
レースは新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、無観客で開かれた。深沢騎手は第4レースを3着でゴールすると、続く「デビュー記念」の冠協賛レースではトゥモロープランに騎乗し、追い上げて2着。「最後はよく伸びてくれた」と笑顔を見せた。1着の大塚研司騎手は「他馬をうまくさばいていたし、向上心があり、すぐ勝てると思う」と騎乗ぶりを評価した。
雨の中、無人のスタンド前で深沢騎手の紹介セレモニーが行われ「騎乗技術を磨いて勝てるようになりたい」と意欲を見せた。女性ジョッキーの先輩・宮下瞳騎手、木之前葵騎手(名古屋)を目標に1年目は30勝以上、将来は笠松のリーディングジョッキーの座も狙う構えだ。
当面は無観客レースでの騎乗が続くが、笠松競馬ではホームページやインターネットのライブ中継を通して、深沢騎手の活躍ぶりをアピール。新人女性騎手に与えられる「負担重量4キロ減」の有利さもあって、騎乗依頼は多い。「一頭一頭大切に乗ること」を心掛ける深沢騎手。1着でゴールを駆け抜ける瞬間を夢見ている。
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