11日にフランス競馬が無観客で再開され、1週間が経過した。現地で開業している日本人の清水裕夫調教師(38)も再開後、すでに管理馬を出走させている。
フランスを代表する競馬の街シャンティイで開業した清水師。「再開しての感想は…、良かったです。この一言につきます」。3月中旬からの競馬中断期間、先行きが不透明な中、シャンティイ地区で馬の調教は続いていた。ようやく迎えたクラシックシーズン。言葉には実感がこもっている。
14日にはパリロンシャン競馬場で重賞、G1レースでの活躍を期待する3頭が出走した。オークス候補が集まったヴァントー賞(G3、芝1800メートル)ではフィーヒストリク(牝3、父ルカヤン)が5着。2頭出しだった3歳馬のポンヌフ賞(リステッド、芝1400メートル)ではブレイブシーナ(セン3、父ベイテッドブレス)が3着、ヨモギ(牝3、父ゾファニー)が5着に入った。
フランスの無観客競馬の現状は「出走馬1頭につきスタッフ1名が競馬場へ帯同可能。それに加え調教師1名のみ(馬主、生産者は不可)。マスク着用は必須となっています。正直、こちらの競馬場は平日はあまり観客がいませんので、雰囲気は変わりません。厩舎地区の雰囲気も正直、同じです」(清水師)。日程変更が行われ、かつてないイレギュラーなシーズンがスタートしたが、その表情は希望に満ちあふれている。 フィーヒストリクは7月5日の仏オークス(ディアヌ賞、G1、芝2100メートル、シャンティイ)、ヨモギは6月1日の仏1000ギニー(プールデッセデプーリッシュ、G1、芝1600メートル、パリロンシャン)に登録を行っている。1月、2月にドバイの重賞で2戦連続2着だったリスリーン(牝6、父レイヴンズパス)は夏のG1でラストランの予定。清水師は「今年は特に厩舎力の試される年になるかと思いますので、面白いと思います」と飛躍のシーズンにする決意だ。
- ネタ元のURL
- https://news.yahoo.co.jp/articles/06895473bfa61ac7aa43e73dbb77de3519954691