坂井瑠星騎手(22=矢作)がデビュー5年目でダービー初騎乗を迎える。サトノインプレッサへの騎乗が決まったのは2週前、12日の昼だった。師匠・矢作師から電話で伝えられた。
「驚きすぎて言葉が出なかったです。どのレースも勝ちたいですがダービーは一番勝ちたいレースです」
初の夢舞台となる31日はなんと、自身23回目の誕生日。「何年かに1回は(ダービーが)訪れるものですから」と冷静だが、思い出のダービーも当日が誕生日だった15年だという。
「ちょうどその頃は競馬学校生で、現地で本馬場からゲート裏まで行かせてもらいました。この舞台で乗りたいなと思いました」
矢作厩舎のリアルスティール(4着)を引き、ダービーの偉大さ、独特な雰囲気を感じ取った。
今年はここまでJRA21勝。着実に力をつけるが「今年の成績は、まだいいものではないです。結果も内容もまだまだです」と満足はまったくない。一方で、師匠は「うまいんだから、普通に乗ればいい」と厚い信頼を口にする。インプレッサとは初コンビだが、最終追いの後には「イメージ通りの調教ができた」と感触を深めた。「小さい頃から見ていた」あこがれの舞台へ。最高のバースデープレゼントを自ら取りに行く。
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