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リフレイムは山口ステーブルに放牧

  • 2020年07月29日(水) 07時22分
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 リフレイム(牝2歳、美浦・黒岩厩舎)。終始右にササる面を見せ、直線は外ラチまで行き、しかも右の鐙が外れてまともに制御できない状況の中で辛抱した勝ちっぷりに、国内はもちろん海外でも話題となった。

 昨年のキーンランドセプテンバーセールで山口ステーブルが41万ドルで落札した。母ケアレスジュエルは、09年アラバマS(米G1)を圧勝したが、その年のBCレディーズクラシック(米G1)で暴走気味の逃げとなり失速した経歴がある。坂路でパワフルな動きを見せていたリフレイムは、母が潜在的に持つ気性を考慮し、早く広いトラック馬場で調教をしたいという山口裕介代表の思いがあった。

 しかし4月のトラック開場を待つ必要がないほど順調に調教が積まれたこともあり、3月上旬には美浦へ運びゲート試験までコースでの調教を施した。ここまでの過程では右にササる面を見せておらず、育成場としてやるべきこと、早目に美浦へ移動しゲート試験合格まで運んだ点は、育成と厩舎の判断は素晴らしくトレセンでの動きの良さから評判にもなった。

 育成段階で見せていなかったものが、場所が変わったり1つのきっかけで何かを覚えた時から激変する時がある。馬の潜在した気性は経験のある人たちでも把握しきれない。競馬の奥深さ難しさを改めて感じた。冬場にリフレイムを見させて頂いたことがあった。馬体の良さと柔軟性、オーラに圧倒され、私もデビューを心待ちにしていた。それだけにデビュー勝ちを果たしたことは喜ばしい反面、素直に喜べないというオーナーや陣営の気持ちは、素直な感情だと思う。

 調教再審査となったが、山口ステーブルに放牧される。口角もかなり切れたようで、その治療はもちろん、蹄鉄を外して気持ちをリセットさせ、一からやり直すとのこと。

 レースをみた育成場の先輩方から多くの祝福の連絡があったそうだ。山口代表が尊敬する育成場の代表からは、「山口より経験がある分、引き出しは持っているから、もしわからないことがあれば何でも聞いてくれ。あれだけの馬を手にすることは、そうないことなんだから、大切にしなければダメだぞ」と声を掛けて頂いたという。

 繁殖牝馬としての価値も見込んで購入した馬で、山口代表もほれ込んだ逸材。復帰が年明けになることも想定し、じっくり馬に合わせた形で調教を進める計画だ。復帰を、心待ちにしたい。
ネタ元のURL
https://hochi.news/articles/20200728-OHT1T50219.html

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