競馬界をリードするトップトレーナー・矢作芳人師(59)に改めて、3冠馬を語ってもらった。
「軽さが武器。これだけの競馬をしても脚元に何も来ないのは、その軽さがあるからですよね。それに調子の波がないというのが凄い。コントレイルって常にいいまま。今回は落ちているな、と感じたことがない。“これで負けたら仕方ない”という感じで、これまではすがすがしく送り出せています」
頂上決戦まであと5日。史上最強のメンバーがそろったドリームマッチ、歴史的「11・29」へのカウントダウンが始まった。
「みんなでジャパンカップを盛り上げてほしい。昔の競馬ブームだった頃の、競馬の枠を超えたような盛り上がりをしてくれるとうれしいですね」
競馬を愛する人々を喜ばせたトレーナーの選択。その中には「馬も好きだけど、何より競馬が好き」という思いがある。最強のメンバーで一体どの馬が強いのか。ファンの心を揺さぶる最高のレースになれば…。それこそが矢作師の願いだ。
≪“後進に夢を与える”幸福の黄色いランボルギーニ≫
幸福の黄色いハンカチならぬ、黄色いランボルギーニだ。昨年のオークス前に納車された矢作師の愛車。
「ランボルギーニが初めて出したSUVの車で凄く人気なんですよ。この車が来て、中央と海外でG1を9個勝った。厩舎カラーだから赤にしようと思ったけど、赤はフェラーリ、ランボルギーニは黄色だよって言われてね」と矢作師。
誰もがうらやむ高級車。そこにはポリシーもある。「夢を与える職業だから、そういう車に乗るべきだと思っていて、車は意識していました。“矢作くらい成績を残していたら、あんな車に乗れるんだ”って。後進に希望を持ってもらえればね」と語った。
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