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「嫌々ウイニングラン」愛するがゆえの本音

  • 2021年01月10日(日) 20時41分
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 カジノフォンテンに騎乗する張田騎手のインタビューに行ったのは、浦和競馬場でした。その日はゴールドカップ。そうです、偶然にもブルドッグボスのラストランを見守ることができました。

 先頭でゴール板を駆け抜けた瞬間、場内からは一斉に拍手。ウイニングランを見つめていると、その静寂に自然と涙があふれてきました。

 騎乗した御神本騎手が壇上で「ウイニングランは本当はしたくなかったのですが、主催者からやってほしいと。本当は早くボスを帰してあげたくて」。ハッとしました。脚元に不安を抱えるボスが精いっぱい走ったのですから、馬上の彼にはそのしんどさが伝わっていたのでしょう。

 「本当に感謝しかなかったので、ずっと、ありがとうと言いながら嫌々ウイニングランしました」。最後はちょっと会場をクスッとさせてくれた御神本騎手。

 引退式は無観客になってしまいましたが、地方年度代表馬・通算成績45戦14勝という数字では伝わらない、たくさんのドラマをもらいました。ありがとう。
ネタ元のURL
https://www.chunichi.co.jp/article/183432?rct=horse

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