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【矢作芳人調教師】サウジ遠征について

  • 2021年02月03日(水) 07時16分
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 管理馬ジャスティンが20日のリヤドダートスプリントに出走予定で、サウジアラビア遠征準備を進めている。今年は当日、日本馬が6頭出走予定で、サウジアラビアジョッキークラブがエミレーツ航空のチャーター機を用意してくれるため輸送はスムーズに運びそうだ。

 今のところ5日に栗東で検疫に入り、12日夕方に関西空港から出発の予定である。人の入国にも特別の配慮をしていただき、複数回のPCR検査は必要なものの隔離もなく、コロナ禍という意味での負担は少なそうだ。サウジアラビアジョッキークラブに敬意を表すると共に、何とかジャスティンをいい状態で出走させたいと思っている。

 このリヤドダートスプリントの1着賞金は90万米ドル、この日のメインレースでチュウワウィザードが出走予定のサウジCに至っては1000万米ドルの高額賞金が用意されているが、これらのレースが単なるリステッド競走扱いなのを皆さんはご存じだろうか?

 レースの歴史が浅く、サウジアラビアが世界のパート1国でないことからある意味当然なのだが、違和感があるのも事実である。重賞競走と認められないので、日本のルールではサウジCで2着となり350万米ドルもの高額賞金を獲得しても賞金加算はされないし、調教師や騎手の成績にも全く反映されない。

 そして何よりも日本で馬券を発売することができないのだ。遠征するわれわれにとって、日本のファンに馬券を買って応援していただくのは一番の励みであるし、残念でならない。規則の壁が存在しているのは承知しているが、ファンの願いもわれわれと同様と考える。何とかもう少し柔軟な対応はできないものだろうか。

■矢作芳人(やはぎ・よしと) 1961(昭和36)年3月20日、東京生まれの59歳。父は大井競馬の矢作和人元調教師。開成高を卒業後、豪州での修業を経て84年に栗東トレセンへ。厩務員、調教助手を経て2005年に厩舎開業。2日現在、JRA通算685勝、JRA重賞46勝(うちJRA・GI13勝)。ほかに海外GI2勝、交流GI3勝。
ネタ元のURL
https://race.sanspo.com/keiba/news/20210203/etc21020304520001-n1.html

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