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テーマパークが馬セカンドキャリアにひと役

  • 2021年03月01日(月) 20時51分
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 和のテーマパーク「ともいきの国 伊勢忍者キングダム」(伊勢市)は引退馬のセカンドキャリア支援。乗用馬として受け入れ、リトレーニングを行っている。

 馬のセカンドキャリアをサポートする動きは年々高まっている。JRAは17年12月に「引退競走馬に関する検討委員会」を設置。シェルターやリトレーニングする団体、施設に奨励金を交付している。

 とはいえ、まだまだ十分とは言えない。

 馬の寿命は25年ほど。えさ代や削蹄、世話をする人の人件費を含めた飼育費は毎月10万円以上はかかる。単純に5歳で引退したとしても20年で2400万円以上が必要な計算。もちろん、500キロを超える大型動物なのでそれなりのスペースも必要だ。そんな理由から引退馬の多くは行方不明、いや、殺処分され、残念ながらそれが暗黙の了解ともなっている。

 そんな中、救いの手をさしのべた団体のひとつが伊勢忍者キングダムだった。かつて武術道場だった部分を厩舎に大改修。関東の有名乗馬クラブで経験を積んだ女性スタッフらを受け入れ、体制を整えた。

 現在、所有しているのは4頭で内訳はバラエティー豊か。現役時ナンベーサンと名づけられ、JRAで2勝。いまはハクと呼ばれる芦毛馬はすっかり白くなっており、リアル白馬の王子様としてエース級の働きをしている。

そしてもう1頭なかなか精悍な顔つきで、好馬体のサラブレッドがいるではないか。聞けば、名前はコーナスフロリダと言い、かつては園田競馬に所属。2018年兵庫ダービー、西日本ダービーを制覇す好成績を残していた。

 屈腱炎を発症し引退を余儀なくされたが、賞金も3000万円以上稼いでおり、精かんなのもなるほど納得。ただ、現役時代は走ること、勝つことを徹底的に教え込まれており、乗用馬としては半人前で現在、悪戦苦闘しながら再調教中。担当者によると「人間大好き、ちょっとおっちょこちょい」だそう。

 将来、三重県下の別の場所にも乗馬場を増設し、自然とふれあえる本格的なトレイルを始めたい考え。武術家として欧州で暮らし、ウエスタン乗馬経験もある横山雅始代表は「日本の競馬産業は馬券売り上げでは今や世界一の規模を誇りますが、馬との関係性は希薄。馬にふれあう機会を設け、それによって1頭でも多くの馬たちを助けたい」と話している。

 施設は緊急事態宣言を受け、休園していたが3月8日から再開する。
ネタ元のURL
https://maidonanews.jp/article/14228121

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