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大活躍息子たちにまだまだ負けない父・典弘

  • 2021年03月26日(金) 07時01分
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 横山典弘騎手の子息であり、兄弟の横山和生騎手、武史騎手がそろって元気である。

 昨年は武史騎手がわずか22歳で関東リーディングを獲得。すると兄の和生騎手も触発されるように成績を伸ばし、今年は先週21日の競馬を終えた時点で武史騎手が17勝、和生騎手も15勝と共に活躍。それぞれ関東の4位と7位に頑張っている。

 父の典弘騎手はというといまさら説明不要の名ジョッキー。現役では武豊騎手に次ぐ2845勝(25日現在)を挙げ、日本ダービー2勝などG1制覇も枚挙にいとまがない。

 1990年代から2000年代にかけて、横山典騎手は毎年、夏になるとフランスへ遠征していた時期がある。かの地で乗り馬を探し競馬に参戦。

 当時「日本だとある程度の評価をされるようになり、乗り馬が集まるようになった。でもフランスでは誰も自分のことを知らないから、一から厩舎を回って乗せてもらえる馬を探さなくてはならない。デビュー当初の初心に帰る気持ちを思い出させてくれるから来ているんだ」と語っていた。先述した彼の数々の記録が、こういった精神から来る行動と深いつながりがあったのは当然だろう。

 そんな彼が一度だけ家族を連れて渡仏したことがあった。その時、横山典騎手に誘っていただき、ドーヴィルの中華レストランで横山一家と共に食事をしたのは忘れられない思い出だが、帰り道で一つ事件が起きた。まだ幼い武史君の姿が急に見当たらなくなったのだ。結局、皆で探したところ、彼はひょいと戻ってきた。

 デビュー後に武史騎手に当時の話を聞くと「何となく覚えています」と言ったが、私も冷や汗をかいたくらいだからお父様は今でもはっきりと覚えているはずだ。

 それから20年近くがたった。自分の子供たちが騎手となり典弘騎手は違う意味で気が休まらない日々を過ごしていることだろう。しかし、彼のジョッキーとしての腕はまだまだ子供たちに負けていない。

 今週末は土曜の日経賞でオセアグレイトに乗り、武史騎手のウインマリリンと対決。翌日曜はマーチSで和生騎手がオメガレインボー、武史騎手がライトウォーリアに騎乗予定だが、父はG1高松宮記念でライトオンキューの手綱を取る。いずれも圧倒的な人気馬というわけではないが、横山典騎手の技術と子供たちの勢いを考えれば無視できない存在になる。横山父子の活躍を期待したい。(フリーライター)
ネタ元のURL
https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2021/03/26/kiji/20210326s00004000073000c.html

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