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『ウマ娘』ブーム、引退馬支援への期待

  • 2021年03月29日(月) 20時47分
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 ゲームアプリ『ウマ娘 プリティーダービー』がゲームファン層の間で新たな「覇権ジャンル(もっとも人気を獲得した作品を指すネットスラング)」に君臨した。2月24日の配信開始から、わずか6日で100万ダウンロードを達成し「App Store」のセールスランキングでもトップを独走。当初の配信予定から約2年間の延期を経て、一時は開発中止の噂もささやかれたものの、これまでの遅れを取り戻すかのような快進撃を続けている。

 今後はウマ娘をきっかけに競馬場に足を運ぶ若者が増えそうだ。同作はアニメ版などゲーム以外のメディア展開も好評だ。

 また引退馬支援の分野でも『ウマ娘』にかけられる期待は大きい。実は毎年約7000頭もの競走馬が生産され、約5000頭もの競走馬が引退する中で、平穏な余生をおくることのできる馬の数はわずかだ。

 受け入れ先となる牧場や乗馬クラブなどの施設が圧倒的に足りない。馬は体が大きく、食費などの維持費もかさむ。そのため人のために懸命に走ったにもかかわらず、引退後は殺処分されてしまう馬も少なくない。

 そんな現状を踏まえ『ウマ娘』プロジェクトは、アニメ版の売り上げの一部を引退馬支援に関わる団体に寄付している。さらに自発的に引退馬支援に乗り出す『ウマ娘』ファンもいるようだ。認定NPO法人「引退馬協会」のスタッフはこう語る。

「ウマ娘をきっかけに引退馬の関心が高まり、多くの方が入会してくださり、ご寄付をお寄せくださったりしています。ウマ娘でも活躍しているナイスネイチャ、メイショウドトウ、タイキシャトルは、引退馬協会の所有馬として、ハルウララは、当会が対外支援活動として運営サポートを行っている『春うららの会』の所有馬として元気に暮らしています。馬たちはご寄付や協会の会員様の会費等を原資として余生を過ごしています。協力していただいている皆さまには大変感謝しております」

 大レースを勝った馬でも、誰にも知られないうちにいなくなってしまう。そういうケースがあるのも現実だ。

「馬の命運はひとえに人間に左右されています。引退馬協会は、そのような馬を一頭でも救いたいという思いで活動しています。ウマ娘ファンの皆さま、引退馬協会やサポートホース団体で頑張った馬たちの余生を一緒に支えていただければ幸いです」(同前)

『ウマ娘』ファンの「推しキャラ」への愛が、現実の馬を救う。
ネタ元のURL
https://www.news-postseven.com/archives/20210329_1646790.html?DETAIL

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