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生誕130周年、尾形藤吉 来年記念展示

  • 2021年04月20日(火) 21時48分
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来年22年4月中旬から6月下旬の東京競馬開催中に、競馬場内にある競馬博物館で日本競馬に数多くの功績を残した尾形藤吉元調教師(故人)の生誕130年を記念し、「尾形藤吉〜“大尾形の系譜”〜」と題した特別展示が催されることが分かった。当時の貴重な写真や数多くの記念品などが公開される見込みだ。

調教師通算1670勝(重賞189勝)、ダービー8勝など歴代最多記録を打ち立てた尾形藤吉元調教師。当時の写真や少年時代からの歴史、一門が語るエピソードなど展示。

教えを受けた弟子、孫弟子は多数。長男の盛次(元調教師、故人)の厩舎に所属し、騎手候補生時代に関わりがあった菊川正達調教師(58)、弟子で最後のダービー制覇(77年ラッキールーラ)を飾った伊藤正徳(元調教師、故人)が中心となり、数年前から当イベントの開催を働きかけて実現にこぎつけた。

菊川師は「以前メジロ牧場の歴史に関する展示会があり、このような形で藤吉先生の展示ができないかなと思い、各所に相談しました。先生の功績を多くの人に見てもらいたいですし、ぜひ成功させたいですね」と経緯を説明する。一門の尾形充弘元調教師(藤吉師の孫、父は盛次師)、松山康久元調教師(父・吉三郎師は藤吉師の弟子)などの協力もあったという。

下乗り時代の3年間、菊川師は当時、尾形厩舎と合同で調教を行っていた。「馬をしっかり運動させてなくて担当馬からフケのような粉が出ていた。それを見て『この姿を馬主さんが見たらどういう思いをするか』とこっぴどく怒られました。晩年は厳しい先生ではなかったのですが、そのことは厳しく言われた。先生には『馬主さんの立場になり、喜ぶことをしなさい』と教わりました。当たり前のことですがなかなか難しいこと。先生との思い出で一番印象深いですね」

展示会では一門との様々なエピソードなども垣間見ることができるという。一流馬、人を育て上げ、偉大な記録を残す秘訣とは? コロナ禍が収まり、多くのファンが歴史に触れる日々が戻っていることを願う。

◆尾形藤吉(おがた・とうきち)1892年(明25)3月2日、北海道生まれ。1908年に騎手となりその傍ら1911年調教師免許を取得。調教師通算9389戦1670勝。旧8大競走(牡牝クラシック5冠、春秋天皇賞、有馬記念)計39勝。所属騎手として保田隆芳、伊藤正徳、野平祐二らを育てた。81年に89歳で死去。
ネタ元のURL
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