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富山出身 小林真也調教師「夢は凱旋門賞」

  • 2021年06月08日(火) 21時05分
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 富山県から初めて誕生したJRAトレーナー、小林真也調教師は今年3月に栗東で開業。調教師としては若手の40歳で。生まれは射水郡大門町(合併で現在は射水市)。

 25年ほど前、富山県での競馬中継は有馬記念などの大レースが年に数回あるだけ。隣の石川県に金沢競馬があるとはいえ、競馬になじみの薄い地域。そんな環境で育ったトレーナーに興味を持ったきっかけを聞くと、「中学3年の時、クラスに競馬好きの友達がいて毎週、予想で勝負をしていたんですよ。たまたま3週連続で当たったけど、マヤノトップガンが逃げ切った有馬記念(1995年)で僕はヒシアマゾンとナリタブライアンで大勝負をして見事に外れました。そこから競馬にはまり、ダービースタリオンもはやっていましたから」と振り返る。

 富山工業高等専門学校(現富山高等専門学校)の物質工学科に入学したが、週末は家電量販店に通ってテレビで競馬中継を見たりするうちに、競馬への情熱はどんどん膨らんでいった。

 5年制の富山工業高専を3年で中退し、競馬の道に進むことを決心。周囲はあ然とし、母の昭子さんからは「せめて卒業して」と泣きつかれたが、決意は揺るがなかった。「少しでも早く始めたいと思っていました。卒業したら20歳。高卒の人は18歳だから2年遅れるのが嫌でした」。それまで馬に乗ったことも触ったこともなかったが、ひたむきに馬と向き合い、北海道・早田牧場新冠支場、福島・天栄ホースパークの勤務を経て、2004年7月にJRA競馬学校に入学。翌05年3月に滋賀・栗東トレセンに入った。

 平田修厩舎では担当馬を持たない調教専門助手の攻め専として活躍。NHKマイルC制覇(2012年)のカレンブラックヒルなどに携わり昨秋、難関の調教師試験に合格した。12回目の受験での突破だが、「28歳から受け始めて、1次は2回目からずっと受かっていました。すぐに順番が来ると思ったのは大きな間違いで、正直だらけていました。でも、その間に平田厩舎で経験したことは大きな財産。合格後も牧場などをひと通り紹介していただき、平田先生には何もかもお世話になりました」といつも感謝している。

 夢は大きく、世界最高峰のレース、仏G1の凱旋門賞に勝つこと。「いつか挑戦したい気持ちがあります。その前に国内のG1、その前に目の前の未勝利を。1頭1頭に丁寧な仕事をして、馬づくりを追求したいです」
ネタ元のURL
https://hochi.news/articles/20210607-OHT1T51119.html

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