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ウインブライト、初年度から種付け80頭超

  • 2021年06月16日(水) 21時26分
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 夏競馬や馬産地の話題に迫る企画「サマー馬ケーション」がスタート。この夏の第1回は、現役時代に海外G1・2勝を挙げて、今春から種牡馬生活をスタートさせたウインブライト(牡7歳)を取り上げた。

 りりしいG1馬の面影を残しながら、ふっくらとしたおなかの貫禄が順調な“新生活”のスタートを物語っていた。豊かな緑に囲まれた北海道新冠町のビッグレッドファームでウインブライトは、この春から種牡馬デビュー。

 初年度の種付け頭数は80頭を超えて、スタリオン主任の木村浩史さんは「非常に受胎率がいい。必要以上に気持ちがハイにならず、センスのある馬です」と仕事ぶりを褒める。

 現役時代は19年のクイーンエリザベス2世Cと香港カップ(ともに香港)の海外G1を2勝するなど、国内外重賞7勝を挙げた中距離路線の雄として活躍した。爆発力を誇るステイゴールドの血を引く新種牡馬として、木村さんは「香港で見せたパフォーマンスのように芝中距離でのスピードを求めていらっしゃると思います。配合次第では芝のマイルでも対応できそう」と馬産地の期待を実感するという。

 昨年末に現役引退した後、北海道に帰ってからは、種牡馬生活に備えて体を増やすことから始めた。「食いが良くて、すごく食べたものが身になりやすい。比較的早く欲しいぶんだけの肉が乗ってくれた」と、現役当時から30、40キロ増の510〜520キロくらいの馬体重だ。6月で種付けシーズンが終わると、10月いっぱいまで夜間も含めて1日17時間くらい放牧する生活に入る。「種牡馬の場合は健康を維持するためで(グループ前代表で3月に亡くなった)岡田繁幸の考えのもとで実践しています。自然の良好な青草を食べて、運動量も確保して、より長く種牡馬生活を過ごせるように」と、来シーズンに向けたリフレッシュの時間が待っている。

 コロナ禍で一般見学は中止となっているが、放牧地では落ち着いた雰囲気で過ごしていた。いくらか芦毛は白さが増して、「(トレードマークの)“眉毛”はだいぶ薄くなりました。人懐っこくて、耳を絞って怒ることはほとんどないかな」と木村さん。香港スターだった父譲りの個性派が、産駒からも出てくる日が待ち遠しい。(坂本 達洋)
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https://hochi.news/articles/20210615-OHT1T51146.html

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