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ディープだけじゃない世界に広がる日本血統

  • 2021年06月24日(木) 20時37分
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 産駒が海外でデビューするケースが増えてきたのは、やはり名種牡馬サンデーサイレンスの子供たちから。早くからあまりに多数の産駒が活躍したため、種牡馬としての環境に恵まれないケースが多かったのだ。

 そうした状況の改善を狙って増えたのが、オーストラリアへのシャトル種牡馬としての輸出。タヤスツヨシは産駒が豪G1ヴィクトリアオークスを制すなど活躍をみせ、皐月賞馬ジェニュインもG1馬を輩出した。

 彼らと同期フジキセキの産駒は、サンクラシークが南アフリカで大活躍後にG1ドバイシーマクラシックを制覇。

 ハットトリックは、引退後に米国と豪州でシャトル種牡馬に。持ち込み馬としてフランスで生まれ、2歳時に欧州最優秀2歳牡馬となったダビルシムがいる。ダビルシムはドイツやフランスで種牡馬として成功し、SSの血統を欧州で広げている。

 ディヴァインライトも忘れてはならない。現役時代は高松宮記念2着、日本での種牡馬実績がほとんどないままにフランスへ輸出されたが、これが結果的に大正解。現地での初年度産駒から英1000ギニーを制したナタゴラをいきなり輩出したのだ。その後はトルコに再輸出され、リーディングサイアーを争う活躍だった。

 シーキングザダイヤは米国へ渡り、さらに南米チリとの間でシャトル種牡馬として供用。チリではG1馬を出す活躍ぶりを見せた。

 アグネスゴールドは米国を経てブラジルへ輸出。同国で長く一線級の種牡馬として活躍し、特にジャネールモネイがリオデジャネイロ牝馬三冠を無敗で制覇、オリンピッククレムリンがブラジルダービーを勝った。またアルゼンチンでG1を勝った後に米国へ移籍したアイバーが、米G1を制している。

 その米国では、ハーツクライ産駒のヨシダが芝とダートの二刀流で活躍。現在は名門ウインスターファームで種牡馬入りしており、米国でのSS系繁栄の期待がかかる。

 豪州ではロードカナロア産駒タガロアが2歳G1を制した。

 ここで取り上げた以外にも海外で重賞を勝つ産駒を出した日本調教馬は数多く、挙げていけばキリがない(例えばペールギュントやグレイトジャーニー、シンコウフォレスト、ロックドゥカンブなどもいる)。欧米や豪州などの競馬主要国だけでなく、トルコや韓国などに輸出される種牡馬も多い(前者ではヴィクトワールピサやクルーガー、後者ではイーグルカフェやテスタマッタなど)
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