偉大なる種牡馬ディープインパクトに続く確固たる存在はいない。ハーツクライの引退も発表され、これからの種牡馬界は群雄割拠の時代に突入していく。
そうした状況にあって、調教師をはじめ、関係者たちはどの種牡馬に期待をかけているのか。セールの合間に対応してくれた方々に"ポスト・ディープ"と言うべき、期待の種牡馬ベスト3を挙げてもらった。
◆藤原英昭調教師(JRA/栗東トレセン)
1位=シルバーステート
2位=なし
3位=なし
「今はシルバーステートしか思いつかないかな。現役時代にうちの厩舎で管理させてもらったけど、今までで『一番の馬』だと思っている。実際、産駒にはそれが受け継がれていて、今年の2歳でも今のところ(※7月19日現在)、勝ち上がっている頭数が一番多い(4頭)のは、ドレフォンとシルバーステート(の産駒)。
しかも本来適距離とは言えない短距離で勝っていて、仕上がりも決して早いタイプではないのに結果が出ている。ということは、それだけ能力が高いということの表れ。
これから距離が延びてくれば、自身が短距離で結果を出してきたドレフォンと比べても、プラスなのはシルバーステート。もちろん、それだけの素質をしっかりと結果に結びつけるのは、我々の仕事。だから、期待半分、責任感半分だね」
◆中内田充正調教師(JRA/栗東トレセン)
候補=モーリス
候補=エピファネイア
候補=ドゥラメンテ
「ディープインパクトも、キングカメハメハ、ハーツクライがいなくなることで、得意なカテゴリーごとに種牡馬のランキングが顕著に変わってきそうな気がします。そういう意味でも、全体のリーディングはどうなるかわからないですね。
それでも、クラシックや主要競走を意識するのであれば、名前を挙げた面々がすでに結果を出していますし、今後古馬の層も増えてくれば、それぞれに一発がありそうで主力になってくるのではないでしょうか。
サトノダイヤモンドもいい馬が多いですね。マイル以下ならロードカナロアという印象です」
◆栗山求氏(血統評論家・アドバイザー)
1位=キズナ
2位=コントレイル
3位=モーリス
◆在関東の馬主エージェント
1位=フィエールマン
2位=キズナ
3位=サートゥルナーリア
◆競走馬のクラブ法人スタッフ
1位=エピファネイア
2位=キズナ
3位=サトノダイヤモンド
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