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寄付金3500万円超! ナイスネイチャ

  • 2021年08月10日(火) 07時14分
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  ファンの温かい支援が“ブロンズコレクター”の長寿を後押ししている。有馬記念で3年連続で3着に善戦するなど、1990年代前半の名バイプレーヤーとしてターフを沸かせたナイスネイチャ。今年で33歳を迎え、存命するJRA重賞を制した牡馬では最高齢となった。

 現在は生まれ故郷の渡辺牧場でゆったりと余生を送っている。その日の天候や馬の体調によって放牧時間や馬服を調整する細かなケアのおかげで健康状態は良好だ。「年齢なりに元気にしています。奥歯のかみ合わせが悪くなっているのですが、歯医者さんが苦手で治療を受けさせないので、切り草や飼料は粉状に砕いてスムージー状にして与えています。人を信頼していて扱いやすい馬です」と同牧場の渡辺はるみさんは近況を明かす。

 2001年の種牡馬引退後は「引退名馬繋養展示事業」の助成を受けていたが、この頃には渡辺牧場で余生を送る引退馬が増え、経営が厳しくなっていた。そこで渡辺さんはイグレット軽種馬フォスターペアレントの会(現・認定NPO法人引退馬協会)の沼田恭子代表に相談。その結果、ナイスネイチャは「フォスターホース」として、日本全国の里親から支援を受けることになった。

 引退馬協会では毎年4月16日のナイスネイチャの誕生日に合わせ「バースデードネーション」を行っている。17年のスタートから毎年100万円以上の寄付金を集めてきたが、今年は1万6296人から、前年の20倍以上となる3582万9730円もの支援金が寄せられた。

 その要因となったのが大ヒット中の育成シミュレーションゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』だ。ナイスネイチャを基にしたキャラクターが登場しており、ファンの若年層を中心として引退馬支援についての関心が高まったことが多額の寄付金につながったことは間違いない。

 「最初は何が起こったのか理解できませんでしたが、引退馬への理解が広がるのはうれしいし、ありがたい。女性特有の考え方かもしれませんが、ナイスネイチャは(引退馬支援の)使命を持って生まれてきたのかもしれないと感じています」と渡辺さんは話す。 今回のドネーションを受けて、引退馬協会は日本ダービー馬ディープスカイなど新たに3頭を受け入れることができた。徐々に広がりつつある引退馬支援の輪。そのシンボルとしてナイスネイチャは輝き続ける。
ネタ元のURL
https://race.sanspo.com/keiba/news/20000810/etc00081005000001-n1.html

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