スマートフォン版へ

みんなの投稿ニュース

新潟県胎内市の養老牧場、松原ステーブルス

  • 2021年08月10日(火) 21時10分
  • 0
  • 0
新潟県内で唯一の養老牧場であるNPO法人 松原ステーブルス(胎内市)では、「殺処分される馬の命を救う」という理念のもと、2005年から行き場が無くなってしまった馬の保護を行っている。

同牧場の場長である松原正文さんは、北海道出身。幼少期から馬と触れ合う機会が多かったことや縁もあり16歳の時に新潟競馬の騎手となり引退後、調教師を経て松原ステーブルスを立ち上げた。

体験乗馬などの収益や会員の支援が運営資金だが、気軽に体験できるよう格安提供していたこともあり、メインの収入源とはならず、必要最低限の経費で運営しているのが現状であった。

そこで、馬の飼育を通した命の教育を中心とした「粟島 しおかぜ留学」(粟島浦村)の運営に携わっていた明星泰崇さんが加わり、NPO法人を立ち上げ、今年5月にクラウドファンディングサイトにて支援を実施。その結果、目標金額350万のところ、450万円と大幅に目標を超える支援が寄せられた。

周辺地域では住民の高齢化が進んでおり、空き家も多く存在する。松原ステーブルスはその空き家を借り、今年から新規事業「うま友留学」を開始した。うま友留学では、「馬の教育的な価値」を子どもたちや社会的に困っている人(引きこもりや不登校など)に提供し、馬のいる環境そのものを学びとして、健やかな成長を促す。食事付きで一泊3,000円程度(日帰りも可能)と、気軽に留学参加できるのも魅力だ。

騎手と調教師、両方経験がある松原さんは、「興味のある子どもが来てくれた時には何かしらの形で協力できると思う。知り合いの力も借りて夢をサポートをできれば」と話す。加えて「今後やりたいと思っているのが馬と住める村をつくること。耕作放棄地を活用して馬を放牧し、空き家は宿泊施設にする。そういう村で一つの観光地にもなるのではないかなと思う」と今後の展望を明かしていた。

さらに、明星さんは「馬と住める村はもちろん、ここで生まれた馬を子どもたちや様々な方達と共に競争馬として育て、活躍してもらい、その後はここ(牧場)に帰ってきて育った地で生涯を終える。こういったことができれば競走馬の問題を少しは解決できるんじゃないかなと思い、長期的な計画として考えている。この2つのビジネスプランにより子供たちの教育につながったり、一つの雇用を生み出したりだとか、『馬の価値』を提供できればと思う」と話していた。
ネタ元のURL
https://www.niikei.jp/169180/

みんなのコメント0件

新着投稿ニュース

投稿ニュース 注目数ランキング