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ノーザンファーム天栄の強さ 木実谷場長

  • 2021年08月22日(日) 07時56分
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 2011年に開場した福島県天栄村にあるノーザンファーム天栄は、主に関東に所属するNF生産馬や関係馬を鍛えている育成施設。強さの秘密は何か。木実谷(きみや)雄太場長(41)を直撃した。(構成・東佑介)

 ノーザンの快進撃を支えている施設で主に関東馬の放牧先となっている“外厩”は、他の育成場と比べて何が違うのか。疑問に木実谷場長は冷静に答えた。

 「特別何かをしているわけではありません。毎朝、馬の状態を確認して運動メニューを決め、午後にまた状態を確認してと。まあ、馬には常にリラックスしてもらおうとは心掛けていますね」

 同施設は全て最新鋭というわけではない。ただ、年々改築している施設に特徴がある。新しい馬房は馬が向かい合っている構造。馬同士がお互いが見えることで安心感が得られるというのだ。

 関西の前線基地であるノーザンファームしがらきも含めて、近年は“外厩”から前哨戦を使うことなく大レースに向かうケースが増えている。休み明けでも結果を残すことに木実谷場長は「大事なことは目標に照準を合わせて、どう調整を進めていくかということです。トレセンで乗るか牧場で乗るかの違いだけ。ただ、ここは馬にとって静かで落ち着きやすい環境なので疲労の回復は早いのかもしれません」と説明。心身ともにフレッシュな状態でトレセンに戻せるからこそ、結果を残せるというわけだ。

 それだけではない。木実谷場長によると、育成メニューの蓄積も財産になっているという。「ここにはG1を使う馬だけじゃなく、出走させるので精いっぱいという馬もいます。NFの生産馬は1世代で500〜600頭の馬がデビューするのですが、その中で積まれてくノウハウの多さが私達の一番の強みです。僕らは馬から教わるわけで、先生がたくさんいるということなんです」

 同施設は327の馬房があるが、1週間で約30〜40頭の馬が入れ替わるという。その中で11人の厩舎長や3人の調教主任、場長が情報を共有し、その馬に最善のメニューを課す。アーモンドアイやフィエールマンといった名馬で培ってきた経験が次の世代にも受け継がれていく。

 「トレセンでのトレーニングに耐えられる強い体や精神力を養って、特定の騎手ではなく誰が乗っても同じように動ける操縦性の高い馬をつくることが大切。そして能力を最大限発揮できるように課題を見つけて克服しようと思っています」
ネタ元のURL
https://www.chunichi.co.jp/article/315113?rct=horse

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