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未勝利馬マイネルレガシーが異例の豪州移籍

  • 2021年09月07日(火) 19時30分
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先週でJRAの夏競馬が終わりを告げて、3歳馬の未勝利戦が終了した。勝ち上がれなかった主な馬たちは、地方競馬に移籍するか、現役引退して乗馬や繁殖牝馬になるなどの道を選ぶことになる。そんな厳しい生き残りをかけた戦いに敗れそうになりながら、オーストラリアに新天地を求めて移籍する“異色の未勝利馬”がいるのをご存じだろうか。

 それは8月25日にJRAの競走馬登録を抹消されたマイネルレガシー(牡3歳、父ルーラーシップ)で、全13戦のうち2着2回、3着2回と力は見せていたが、ついに白星には手が届かなかった。しかしそのレースぶりや血統的な魅力に目をつけて、サラブレッドオークションで購入したのが、「ライジングサン・シンジケート」だ。

 オーストラリアで長年競馬に携わってきた日本人により2020年に設立された同シンジケートは、一口馬主のような形で共有馬に出資すれば、誰でも共有馬主となれるオーナーズだ。09年に騎手免許を取得してシドニー地区で活躍し、短期免許で地方の名古屋競馬でも騎乗経験を持つPRマネジャー兼ブラッドストックマネジャーの市川雄介氏(31)は、「これまでもオーストラリアでの日本馬は活躍が目立ちますし、オーストラリアに合う血統とみて購入しました。(19年のコーフィールドカップ・豪G1を勝った)メールドグラースが同じルーラーシップ産駒で結果を出していますし、こちらで母の父であるネオユニヴァース系の産駒が好成績を残しているのもあります。レース内容も勝ちきれない面はありますが、良馬場でも稍重馬場でもこなしていて、オーストラリアではスピードに加えて、ある程度パワーも要求される点を評価しました」と、異例の移籍が実現した経緯を説明する。

 豪州から見た日本競馬に対する評価を市川氏に聞くと、「SNSなどの普及によって、より日本の競馬は注目されています。日本の中、長距離のレベルは相当高いですし、こっちに持ってきて競馬をさせてみたい気になります」と教えてくれた

一般社会でもボーダーレス化が進んでいるなかで、競走馬にとっても「選択肢が増えていく」ことは望ましいだろう。そこから逆転のサクセスストーリーが実現するかもしれないと考えると、競馬のロマンの一つとして興味が沸く。
ネタ元のURL
https://news.yahoo.co.jp/articles/3795e8f0a17a26f1a486fa563d4f11e537209890

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