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堀井雅師「片意地張っても何も変わらない」

  • 2021年09月25日(土) 07時18分
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 静かな闘志を燃やし続けてきた堀井雅広調教師(69)=美浦=も来年2月に定年による引退を迎える。ただ、最後の秋を前にしてもスタイルは変わらない。

 1973年から約20年間の騎手時代を経て94年に調教師免許を取得すると、95年に開業した。「僕はずっと厩務員さんや調教助手さんの後押しというか、手助けをしてきただけだよ」と控えめに振り返ったが「自分では気づかないけど(騎手経験は)十分に生かせてきたと思う。感覚的なものもあるので、何をというと難しいけどね」。乗り役の気持ちも分かる調教師としての強みを生かしながら馬づくりに励んできた。

 大切にしていることは“競走馬"にすること。開業した年にカネツクロスで鳴尾記念を制してから、これまでJRA重賞は通算17勝。勝つことはもちろんだが、師は「一番うれしいのは入厩してから出走することだろうね。まずは競馬を使わなかったら競走馬とは言わないし、やっぱり競馬場で走ること自体が、その馬にとっては晴れ舞台だと思うからね」とうなずく。

 最後の秋は今年春の青竜Sを制した3歳馬ゲンパチフォルツァなどが出世をもくろむ。「もう終わりなんだなっていうのは、ひしひしと感じている。ただ、片意地張っても何も変わらないからね。苦しいこともあったけど、楽しい仕事だと思うよ」と指揮官は目を輝かす。最後まで楽しみながら“いつも通り"を貫いていく。
ネタ元のURL
https://www.chunichi.co.jp/article/336093?rct=horse

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