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角居元師 能登から始めたい馬で地域活性化

  • 2021年10月15日(金) 21時35分
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来月3日にJBCが開催される金沢市は、私の故郷にあたります。金沢競馬場は実家から遠く、競馬に興味もなかったので、18歳で地元を離れるまで行った記憶がありません。当時はギャンブル場としてイメージも良くなかったと思います。ただ戦前から開催されていて、人気はあり、地方競馬にとって厳しい時期も乗り切りました。

調教師になってからは何度か出走させる機会があり、懐かしい気持ちはなくても、やはり故郷に錦を飾りたいとは思っていました。ですが私が臨場した時に勝ったことはなかったです(笑)。15年には馬の魅力を紹介するイベント「サンクスホースデイズ」も開催させてもらいました。

今、私がいる珠洲市は能登半島の先端にあり、金沢からは車で2時間以上もかかります。人口減少率が県内で最も高い11・56%(15〜20年、国勢調査速報集計)に達するなど、過疎化と高齢化が深刻です。耕作放棄地が増え、作物の味を知ったイノシシや鹿が数少ない農地を荒らし、人々が農業をあきらめ、また耕作放棄地が増えるという悪循環も見られます。

こうした状況の中で、馬を活用した地域の活性化を考えています。まず馬がいるとイノシシも寄りつかなくなるようで「防御ライン」を築けます。馬とのふれあいを中心とした観光、ホースセラピーなどの福祉をはじめ、収益性のある事業を成り立たせれば、雇用を生み出して人口の流出を防ぐこともできるでしょう。

早ければ今月中にも厩舎が完成して、馬3頭とともにスタートします。競走馬も乗馬も引退した馬が余生を過ごしつつ、生きていくための収入も得られる−。そんなモデルケースをつくるのが目標です。同じような問題を抱える地域は日本にたくさんあります。コロナ禍の影響もあってリモートでの発信がしやすくなりましたし、この取り組みを能登から全国へ広めていければと思っています。

ホースコミュニティでは「第2弾!! 引退乗用馬の終の棲家を奥能登へ!!」と題してクラウドファンディングを募集している。乗馬を引退した馬が余生を過ごす施設として珠洲市に厩舎を建設中だが、木材価格の高騰などにより建築費が増大。目標額は200万円で期間は31日まで。角居氏は「この活動を軌道に乗せ、乗馬を引退した馬たちを救う成功パターンをつくりたいと思っています。ご協力をお願いします」と呼びかける。詳しくはCFサイト「CAMPFIRE」で「引退乗用馬」
ネタ元のURL
https://p.nikkansports.com/goku-uma/guide/column/article.zpl?topic_id=10118

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