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障害レジェンド林満明さん調教助手で奮闘中

  • 2021年10月26日(火) 20時44分
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 障害の超レジェンドは今も元気に頑張っています。元ジョッキーの林満明さん(はやし・みつあき=54)は惜しまれつつ2018年末に引退。

 現役引退後は調教助手に転身した。角居厩舎を経て、今春新規開業の杉山佳明厩舎で奮闘中。騎手と助手の違いについて聞くと、林さんは「全然違う。馬の世話から調教から騎乗まで仕事だらけ。50歳を過ぎてから助手になったけど、まだ慣れない」と目の回るような日々を送っている。

 担当馬エピローグが杉山佳厩舎の初勝利(3月27日 中京)となったが、その日は障害馬の帯同で阪神に行っていた。「目の前で見られなかったのは残念だったけど、自分の馬が勝って嬉しかった。札幌でも勝たせてもらったけど、北海道は30年以上も行ってなかった。騎手2年目以来で全然わからなかった」と苦笑い。

 取材の途中に現れた2歳上の元障害騎手の先輩、出津孝一助手(57)が「うちの厩舎は林君で持っているようなもの」と豪快に笑う。レジェンド2人の表情から厩舎の雰囲気の良さが伝わってきた。

 気になる存在は、歴代単独最多の障害通算255勝を達成した熊沢重文騎手。そして馬で気になるのはオジュウチョウサン。騎手時代、アップトゥデイト(2015年に中山GJ、中山大障害制覇)とのコンビで、常に意識せざるを得ない強力なライバルだった。

 「僕が2000回騎乗というけど、クマの方がすごい。たいしたもんやな。オジュウはアップトゥデイトの一番のライバル。あの馬がいたから頑張ることができた」と懐かしそうに振り返った。

 障害界の未来について聞くと、林さんは「若い人に頑張って障害に乗ってほしい。障害騎手の若手が増えてほしい。小牧加矢太くんが受かれば面白いね。乗馬と競馬は違うけど、腕は達者みたいだから」と騎手免許試験(新規)の一次試験に合格した小牧太騎手の長男を気にしていた。

 現役時代は106回も落馬しながらも、命がけで50歳を過ぎても現役を続けた。「5年前の胸椎破裂骨折。あれが一番きつかった。2か月半も休んだ。もう少しずれて神経に当たっていたらダメだった。今こうやって生きているのが奇跡」

 今の目標は「馬も自分もケガしないように、担当した馬は引退まで面倒を見てあげたい。まだまだ馬に乗って頑張り続けたい」。林さんが望むように次世代の障害騎手が増え、ジャンプレースが盛り上がってほしい。(内尾篤嗣)
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https://hochi.news/articles/20211025-OHT1T51182.html?page=1

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