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北斗市の草ばん馬大会 馬の顔を手綱で叩く

  • 2021年10月29日(金) 21時15分
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今月10日、北斗市で「草ばん馬」の大会が地元企業の主催で行われました。

主催者によりますと、レース中、坂を乗り越えられずにうずくまった馬の顔や頭のあたりを関係者が手綱で複数回にわたって叩き、周囲から制止される場面があったということです。

この大会では顔を叩くことを禁止するなどのルールは決められておらず、主催者側は「下り坂の途中で馬が止まってしまい、そのままの状態が続くと装具で首がしまって窒息するおそれがあり、それを防ぐためだった」としています。

ばん馬の生態に詳しい帯広畜産大学の南保教授は、馬を扱う際にでん部などを叩くことは一般的な行為だとした上で、「馬は目が大きい動物で、顔のあたりをたたくことは失明するおそれがあり危険だ。今回の場合は早い段階でそりを外して馬が立ち上がりやすくすべきだったのではないか」と指摘しています。

JRAでは馬の頭付近に鞭を使用することなどを禁止していて、南保教授は「ばん馬の業界全体でも馬の扱いなどに関する明確なルールを整備することが必要だ。その上で北海道遺産にもなっているばんえい競馬などの馬文化がよい形で理解されるようにしてほしい」と話しています。

ばん馬をめぐっては、今年「ばんえい競馬」で馬の顔を蹴ったなどとして、騎手ら5人が動物愛護法違反の疑いで書類送検されていて、市は関係者向けの研修会を開くなど再発防止に努めています。

【動画を撮影した人は】
動画ではこのうち1人の男性が手綱で馬の顔や頭を少なくとも5回叩いてる様子が確認でき、観客の「かわいそう」など声も収められてます。
撮影した女性は叩く行為は撮影前から続けられていたとした上で、「途中で馬が坂を登れなくなってしまいみんな大丈夫かなと思っていたら男性が馬の顔に何回も手綱を当て始めた。やめないので『これはまずいな』と思って撮影しました。大人が大声をあげながら馬の顔を叩くのを子どもが何度も見てしまい、本当に残念で酷いと思います」
女性は地元で開かれるばん馬の大会を楽しみにしているということで、「公式のレースではないので馬が動けないならばそりを外して誘導するなどの対応をしてもよかったと思います。今回のようなことが起きるとばんえい競馬を廃止しろという声が起きるのではないかと思います。今後もこうした大会を続けてほしいですが、ルールをきちんと決めてやってほしいです」と話していました。
ネタ元のURL
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20211029/7000039674.html

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