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藤井勘一郎 BC遠征帯同獣医師に聞く勝因

  • 2021年11月18日(木) 20時30分
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 さて、今月は日本競馬界にとってうれしいニュースがありましたね。米国のブリーダーズカップ(以下BC)で、矢作厩舎のラヴズオンリーユーがBCフィリー&メアターフに、マルシュロレーヌがBCディスタフにそれぞれ勝利。日本馬によるBC制覇は史上初の快挙です。

 今週、この2頭に帯同したノーザンファームの鶴町貴史獣医師にお話を聞く機会を得ました(隔離期間中のため電話でお話を聞きました)。

 10年以上前から、中東をメインに日本馬の海外遠征のお手伝いをされていた鶴町先生。昔は輸送熱で現地に着いても2〜3日は運動もできない場合も多かったようですが、この間に様々な工夫が施されて、より快適に機内で過ごせるようになったことで、最近は輸送熱もほぼなくなり、着いてすぐに馬場に入れるようになってきているそうです。

 ただ、今回の快挙については、やはり矢作厩舎の卓越したチーム力によるところが大きい、というのが鶴町先生の見解です。例えば、リードホース(誘導馬)。日本ではなじみが薄いですが、海外ではリードホースが厩舎まで馬を迎えに行くことがあります。このリードホースがレース前や調教の際に寄り添うことで、馬に落ち着きが出るようですね。矢作厩舎のレーシングマネジャーは、カナダの日本人ジョッキー第1号で、O・マーフィー騎手の通訳をされていることでも知られる安藤裕さんですが、彼が現地での様々な人脈を生かして競馬に勝てる環境づくりをお手伝いされたそうで、このリードホースの手配もそのひとつ。もちろん、矢作厩舎のスタッフの皆さんも言わずと知れた腕利き揃いで海外慣れもしています。厩舎が一丸となって勝ち取った快挙、と言えるでしょう。

 15年以上現職を務める鶴町先生ですが、以前は大井競馬の獣医をされていて、矢作和人調教師にビッシリしごかれていたとか。今回ご子息の矢作調教師をサポートしてこの快挙に携われたことは感激もひとしおでしょうね。日本での海外競馬の馬券発売が浸透してきたことにより、これからも海外の主催者からの日本馬へのオファーは増えていきそうです。鶴町先生も、これまで培ったノウハウを生かして海外挑戦する厩舎のサポートを少しでもできたら、とおっしゃっています。私も一緒にチャレンジする日を夢見て日々精進していきます。
ネタ元のURL
https://tospo-keiba.jp/callenge-fujii-k/5438

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