2000ギニーを歴史的な圧勝で制したFrankelは、7月27日にグッドウッド競馬場で行われるサセックスステークス(以下S)で、古馬勢と初対決すると見られる。

このレースには同馬の他、昨年の覇者でイギリス最強古馬マイラーのCanford Cliffs、前走タターソールズゴールドカップを圧勝したオーストラリア出身の怪物So You Think、今年の愛1000ギニー勝ち馬Misty For Me、愛2000ギニー勝ち馬Roderic O'Connorなど35頭がエントリーしている。このうちCanford Cliffsに騎乗するリチャード・ヒューズは「順調であれば今年もサセックスSにいきたい」と語っている。

現在のオッズはFrankelが1.67倍、Canford Cliffsが3倍、So You Thinkが6倍、Misty For Meが17倍、Roderic O'Connorが21倍となっている。



【補足という名のつぶやき】
タイムフォームレーティングで歴代4位タイの142を叩き出し、すでに伝説の名馬たちと肩を並べる存在のFrankel。その動向に注目しないわけがない。3歳馬は古馬より3.5kgくらい斤量軽いし、大本命というか、どんな勝ち方をするかが期待される存在でしょう。

ただし、このレースで要チェックはCanford Cliffsのほう。この馬は、クイーンアンSでG1競走13勝の歴史的マイラーGoldikovaと対決し、その次にサセックスSというプランなんですよね。しかも、Frankelはその後インターナショナルSで中距離に挑戦し、同じ頃Goldikovaは母国のマイルG1ジャックルマロワ賞へ。以後も順調であれば互いに別路線を歩むので、直接対決は起こりえない。となれば我々は、Canford Cliffsをモノサシとして実力を測る以外に、2頭の歴史的名馬を競わせる術はないわけですよ。

それにしても、マイルG1を4勝の強豪を基準に比較って、どんだけレベル高いんだって感じ。Canford Cliffsはここで2頭のうち1頭でも下せば俄然評価が高まるわけで、その意味でもこの馬の2戦は注目です。なお、5月26日時点のクイーンアンSのオッズはCanford Cliffsが1番人気。これはGoldikovaの前走での苦戦が反映されてるのかも。

もう1頭の強豪So You Thinkは4日前に施行される“キングジョージ”への出走が濃厚。2000前後では無敵ですがマイル以下は取りこぼしが多いし。でも、あの馬はオーストラリア時代に中1週→連闘→中2日(!?)でG1を連戦して、中2日で距離3200のメルボルンカップ3着以外は全部勝ってるんで、サセックスSにも出てきたりしてｗ

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