アイルランドのスタージョッキーであるジョニー・ムルタ騎手は、アイリッシュターフクラブから調教師免許を取得した。すでに大成功を収めた騎手としてのの経歴と調教師生活を並行するとのことだ。
これまではトミー・カーモディ調教師のライセンスのもとで、カラにあるムルタが所有する厩舎で活動してきた。また、主要なイギリスの馬主であるアンドリュー・ティンクラーがそれに関与していた。昨シーズンにチームが活動を開始すると、シーズン末には愛G1アイリッシュセントレジャーをロイヤルダイヤモンドで制するという、顕著な成功を収めている。
そしてムルタはアイリッシュターフクラブによる調教師の二次研修を完了するとともに、騎手免許も引き継いだことが正式に確認されている。また、ムルタが調教を手がけ、来週末の愛2000ギニーに出走を予定しているフォートノックスを、最近になってシェイク・モハメドが購入している。
ムルタ騎手は英ダービーを3勝し、凱旋門賞でも勝利。アイルランドのクラシックも完全制覇している。
■ムルタ騎手
私は本日研修を終了し、ターフクラブは調教のためのライセンスを私に付与ました。しかも、調教と騎乗を両方できるというボーナスまで得て、大変喜んでいます。
たしかに、私が調教として活動することで、一部の人々にとって私を騎乗させるのは難しいと感じるであろうことは認めなくてはなりません。しかし、私を望む声があれば、世界中の誰の依頼でも受けます。
調教師としてシェイク・モハメドが所有する馬をクラシックに出走させることは、私の調教師生活のスタートとしては理想的だと思います。フォートノックスにはがんばってほしいね。
【補足】
日本でも戦前は調教師と騎手を兼務できたようですが、アイルランドはいまでも可能なんですね。まあ、海外では調教師が自分で馬を所有して調教できたりしますし、日本よりはゆるいのかな。ムルタ騎手がアガ・カーンとの契約を終了したのは、実質的な厩舎運営をスタートさせるためだった、というのが内情だったようです。
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