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亡き恩師思い8年振りに騎手復帰 金沢競馬

  • 2014年04月20日(日) 20時11分
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 金沢競馬で8年ぶりに現役復帰した池田敦騎手(37)=鈴木長次厩舎(きゅうしゃ) 所属=が、重賞レースでの勝利を目指して奮闘している。県競馬事業局などによると、8 年のブランクを経て騎手に戻るのは全国でも例がないという。いったんはダートから遠ざ かった異色のジョッキーは「亡き恩師に大舞台での勝利をささげたい」との決意を胸に、 きょうも手綱を握る。
 愛知県出身の池田騎手は1995年4月、18歳で名古屋競馬にデビューした。翌年1 1月、金沢競馬の黒沢四郎調教師と知り合って移籍し、順調に勝ち鞍(くら)を挙げた。 しかし、若者のギャンブル離れなどで公営地方競馬の閉鎖が相次ぐ中、経営不振の金沢競 馬でも廃止論議が持ち上がり、2006年に29歳で引退した。

 池田騎手の心残りは、黒沢調教師に大レースの勝利をプレゼントできなかったことだ。 黒沢調教師は厳しい指導者で、池田騎手は騎乗の度に怒鳴られた。それでも騎乗機会を与 えられ、他の騎手を望む馬主を説得してくれた。「『池田が乗らないなら、おれはその馬 を調教しない』と言ってくれたのはうれしかった」と振り返る。黒沢調教師は03年1月 に病気で他界した。

 池田騎手は引退後、金沢市内の温泉施設で整体師として働き、その後、北海道や鹿児島 の牧場で競走馬の生産や育成に携わった。金沢競馬のトップジョッキーになった吉原寛人 騎手に「もう一回やれよ」と背中を押され、今年1月に騎手免許を再取得し、復帰した。

 「騎手にとって調教師は親みたいなもの。天国の黒沢先生や奥さんたちに勝った姿を見 せたい」。池田騎手は金沢競馬最高峰で10月に開催される重賞レース「白山大賞典」で の勝利を墓前で報告する日を夢見て、騎乗技術に磨きをかける。

補足・黒沢調教師の言葉は、今でも池田騎手の原動力となっていることでしょう。37歳の、亡き恩師に誓う再スタートに注目です。
ネタ元のURL
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/HT20140420401.htm

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