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落馬事故はいつ起きてもおかしくない

  • 2014年11月27日(木) 21時47分
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 11月24日の京都競馬12Rでルメール騎手が落馬するアクシデントが起きました。最後の直線で抜け出して、左からステッキを入れたところ、馬が急に内に切れ込んでラチに激突してしまいました。

 実際に競馬に乗っていると、今回のような落馬事故は、いつ起きてもおかしくありません。頻度としては高いとされる“発走直後の落馬”も似ている部分があります。

 スタート後の落馬の多くは、馬がつまずいてしまうのが原因です。騎手が落ちないように構えていれば、つまずいたくらいでは落馬しないでしょう。ただ、乗っている方としては、良いスタートを切って、流れに乗りたいという意識になっています。気持ちも体も前に行っているので、つまずいただけで落ちてしまうんです。

 今回のルメール騎手の落馬も、ゴーサインを出して加速していく動きに合わせていますので、横に逃げたときの構えはしていないんですよ。乗っている方は、1着でゴールをしなければと思っていますし、横の動きに対しては構えていないのです。

デビュー戦を迎える馬や経験が浅い馬は、ある程度構えるところもありますが、競馬を何回も経験している馬には、そういう意識はなくなります。ステッキに反応して左右にヨレてしまうというのは、かなり起きていますし、先頭に立つと集中力を欠いてしまう、いわゆるソラを使う馬もいます。

 気を付けなければなりませんが、騎手は勝つために意識が前に向いています。ほんの僅かな動きであっても、なかなか対応するのは難しいのです。 (JRA騎手 田辺裕信)
ネタ元のURL
http://race.sanspo.com/keiba/news/20141127/etc14112705030002-n1.html

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