シービスケットの主戦騎手だったレッド・ポラードが使用した鞍など、同馬ゆかりの品が2015年1月16日締め切りのオークションに出品されることになった。

ポラードの鞍は伝説の競走馬シービスケットの最後のレースとなった1940年のサンタアニタハンデキャップで劇的な勝利を飾った際のものである。シービスケットは大恐慌下のアメリカで国民を魅了し、そのドラマチックな生涯は本や映画で語り継がれた。

また、競売にかけられている「クリス・ロウのシービスケットコレクション」のもうひとつの目玉は、シービスケットが着用した2つの蹄鉄である。これは1938年にシービスケットが三冠馬ウォーアドミラルに勝利したマッチレースと、先述の1940年サンタアニタハンデキャップで使用されたものだ。

オークションには150以上のシービスケット関連のアイテムが出品されている。


■シービスケット関連のおもな出品物(※カッコ内は最低希望価格)

・シービスケットの鞍(5000ドル)
・ウォーアドミラルとのマッチレースとサンタアニタハンデキャップで使用した蹄鉄(3000ドル)
・未発表のAP通信の写真(1000ドル)
・印刷物と記念品のセット(500ドル)
・署名入りの書類(500ドル)
・ポラードのサイン入り写真(500ドル)
・1938年のウォーアドミラルとのマッチレースのレーシングプログラム(500ドル)
・シービスケットのレーシングプログラムコレクション(500ドル)
・ジェフリー・スミス著「アドミラルVSビスケット」(1000ドル)


■ジャクリーン・クーパー(シービスケット保存財団)
クリス・ロウのコレクションは世界最大級の可能性を持つ品ばかりです。勝利、復活、栄光のクライマックスを象徴する数々の宝を所有する貴重な機会です。


■クリス・ロウ(出品者)
これまでに無数の競走馬が世に現れましたが、シービスケットのようにすべての国民を魅了した馬がほんのわずかでもいたでしょうか。私は偉大な競走馬が人々を熱狂させ、記憶を大切に語り継いでいる、1940年の偉大な勝利から75年という節目の年にこれらの品を提供するのが適切だと考えました。


(Blood-Horse　12月17日)


【補足】
シービスケットは地味な存在からの栄光、挫折と復活、劇的な引退レースという経歴が絶大な人気で、日本のオグリキャップのような存在です。かなりの値がつくでしょう。

ネタ元のURL

http://www.bloodhorse.com/horse-racing/articles/89224/red-pollard-seabiscuit-saddle-to-be-auctioned