アメリカクラシック三冠馬アメリカンファラオ(American Pharoah)が2015年のスポーツマン・オブ・ザ・イヤーのオンライン投票でトップになったが、主催するスポーツ雑誌“スポーツ・イラストレイテッド”の編集部はその結果を退け、テニス界のスターであるセリーナ・ウィリアムズを選出した。
その年を代表するスポーツ選手を選出するこの賞は、アメリカンファラオを“スポーツマンシップと達成の精神を具現化した”と発表した。
同誌は12月12日夜に締め切られた投票結果において、1978年以来の三冠馬となったアメリカンファラオの得票は全投票の47%を占めたと語った。2位は2015年のワールドシリーズを制覇したカンザスシティ・ロイヤルズで29%。リオネル・メッシは6%で3位に終わった。アメリカンファラオはまた、ステファン・カリー(プロバスケットボール選手)、ジョーダン・スピース(プロゴルファー)、カーリー・ロイド(女子サッカー選手)らを上回った。
しかし、12月14日のスポーツ・イラストレイテッド公式ホームページとニュース番組“トゥデイ”において、同誌は競技成績だけにとどまらないことを選出理由としてウィリアムズをスポーツマン・オブ・ザ・イヤーに選出した。
(中略)
ボブ・バファート調教師が手がけたパイオニアオブザナイル(Pioneerof the Nile)産駒の3歳牡馬であるアメリカンファラオは、ブリーダーズカップ・クラシックでの印象的な勝利で現役生活を終え、2016年からアシュフォードスタッドで種牡馬生活に入る。
■ジャスティン・ザヤト(ザヤトステーブル代表)
なぜ投票結果を無視したのか? ウィリアムズはグランドスラム制覇に失敗しているというのに。アメリカンファラオは生涯一度のチャンスをモノにしたではないか。
■アーメド・ザヤト(実質的なオーナー)
何度でも言う、奪われたのだ。
(Blood-Horse 12月14日)
【補足】
長いので省きましたが、セリーナ・ウィリアムズの選出は、優れた競技成績に加えて、過去に人 種 差 別的なブーイングの嵐を受けた大会である、パリバオープンに14年ぶりに参戦したこととそれに対する対応も理由になったようです。
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