ストーンストリートファームの自家生産馬で、年度代表馬レイチェルアレクサンドラ(Rachel Alexandra)を母に持つ、レイチェルズヴァレンティーナ(Rachel's Valentina)が引退したと、同ファームが7月24日にWebサイトで発表した。
引退理由は言及されていないが、同ファームはバーナーディニ(Bernardini)産駒の3歳牝馬について「引退させます。健康であり、故障はしていません」と語っている。
レイチェルズヴァレンティーナは、トッド・プレッチャー調教師のもとで、昨年夏にサラトガ競馬場でデビュー勝ちを収め、続くスピナウェイステークスにも勝利した。その後同年のブリーダーズカップジュヴェナイルフィリーズに参戦し、現在8戦無敗(注:記事掲載後にアメリカンオークスを勝って9戦無敗に)を継続中のソングバード(Songbird)から5 3/4馬身離された2着に終わった
今年のレイチェルズヴァレンティーナはアッシュランドステークスでウィープノーモア(Weep No More)からクビ差の2着に入り、後にケンタッキーオークスを勝つキャスリンソフィア(Cathryn Sophia)にはアタマ差先着した。その後2戦は人気になったものの、ケンタッキーオークスでは6着、マザーグースステークスでは5着に敗れていた。
レイチェルズヴァレンティーナは獲得賞金73万8800ドルで引退した。ストーンストリートファーム名義でキャリアの大部分を出走したレイチェルアレクサンドラは8月に競馬の殿堂入りを果たす予定である。
(Blood-Horse 7月24日)
【補足】
スピナウェイステークスの映像
黄色の勝負服の4番がレイチェルズヴァレンティーナ
https://www.youtube.com/watch?v=nQ2HJ0AwcKo
レイチェルアレクサンドラといえば約90年ぶりに牝馬でプリークネスステークスに勝利するなどアメリカを席巻した女傑。レイチェルズヴァレンティーナは2戦目でG1に勝ち、世代頂上決戦で二度の2着など、母の名に恥じない成績を収めました。
母は二番仔のレイチェルズヴァレンティーナ出産時に重傷を負い、事実上繁殖を引退しているため、その唯一の娘という立場も早期引退に影響したかもしれません。
ちなみに兄のジェスズドリーム(Jess's Dream)は、妹より少し遅れてデビュー勝ちを収めたものの、その後未出走で引退もしていないようです。
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