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[福永裕美子さん]落馬事故の夫、回復信じ

  • 2016年08月22日(月) 19時38分
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 競馬界で天才騎手と呼ばれた福永洋一さん(67)は1979年の落馬事故で重い脳障害を負いました。一時は命も危ない状況でしたが、不屈のリハビリの成果で今は元気に過ごしています。37年間、支え続けた妻の裕美子さん(61)は、「私にとっては、介護というよりこれが日常であり、人生。振り返ってみれば楽しかったですよ」と話します。


 あの時のことは、今もはっきり覚えています。知らせを聞いた時、初めは大事故だと思っていませんでした。ですが、病院に駆けつけると、医師から「危篤状態」との説明を受けました。最悪の事態だというのです。

 病院には報道陣も殺到し、記者会見も開かれました。医師は「植物状態」になる可能性をほのめかしました。私は絶対信じませんでした。夫は強運の持ち主なのだから。報道陣に聞かれても「洋ちゃんは絶対に死にません!」と答えていたそうです。私はよく覚えていませんが。


  79年3月4日。中央競馬で数々の大記録を打ち立ててきた洋一さんは、大観衆が見守る阪神競馬場(兵庫県宝塚市)でのレース中に落馬。真っ逆さまに地面にたたきつけられ、頭を強打した。舌の一部もかみ切った。命を取り留めたのは奇跡的だった。


 当時私は24歳。結婚してまだ3年で、家には2歳の長男、5か月の長女がいました。夫に両親はなく、私の母が駆けつけてくれました。私は家のことは母に任せ、集中治療室に泊まり込みました。その後も母のおかげで、自宅のある滋賀県から兵庫県内の病院まで、毎日通い続けることができました。

 しばらくして、容体は安定してきました。こちらの呼びかけにはほとんど反応しませんが、手を握り返すぐらいにはなり、簡単なリハビリも始めました。入院から1年8か月が過ぎたところで、私は退院を決意しました。家族は一緒にいた方がいいし、家で本格的なリハビリをするしかないと思いました。

 これだと思ったのが、「ドーマン法」という機能回復訓練です。人は生まれてから成長する過程で、次第に体を動かす能力を身に付けますが、これをもう一度、最初からやり直すというものです。夫のファンからだったと思いますが、頂いた本を読み、すぐに飛びつきました。


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ネタ元のURL
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160817-OYTET50014/

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