NHK NEWS WEB
全国有数のサラブレッドの産地で、今回の地震の震源地となった北海道胆振地方では、地震によって【全体の60%】余りの牧場で馬がけがをしたり、放牧地で地割れが起きたりするなどの被害が出ていたことがわかりました。
北海道胆振地方で競走馬のサラブレッドを生産する牧場では、今月6日の地震で断水によって馬に十分な水を与えることができないなどの影響が出ていたことから、牧場が加盟する組合は、被害の実態を把握しようと緊急のアンケート調査を実施。
調査の対象になった46の牧場すべてから回答が寄せられ、63%にあたる29の牧場が地震による被害を受けたと回答。
具体的には、地震に驚くなどして夜間に放牧していた馬5頭がけがをした牧場があったほか、馬が寝起きするきゅう舎の壁が壊れたり、建物周辺で地盤沈下が起こったりした牧場もあったということです。
さらに、放牧地で地割れや液状化現象が起き、これまでどおり馬を管理することができなくなる被害も相次いだということです。
アンケート調査を行った胆振軽種馬農業協同組合は
「まだ施設の復旧のめどが立っていない牧場もあり、被害は深刻です。これから支援の在り方を含め検討を進めたい」
と話していて、国などと相談しながら被災した牧場の復旧を後押ししていくことにしています。
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