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禁止薬物問題でJRAと製造会社に食い違い

  • 2019年06月17日(月) 06時43分
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 禁止薬物が含まれた飼料添加物「グリーンカル」を取り扱う日本農産工業が、昨年12月から今年5月までに出荷した当該の製品(製造元は日本農産工業の子会社、ニッチク薬品工業)も、それ以前に検査をクリアしていた製品と同一として扱っていたことが16日、分かった。

 15日のJRAの会見では、伊藤忍裁決委員が「検査済みでないものが出回っていたのが一番の問題」と発言し、昨年12月以降に未検査の製品が流通していたという認識だった。一方、同社の担当者は「これまで同一配合率で、同一の製造工程の場合は同一ロットとみなしてきた」と話し、昨年12月以降は、同製品を違う窯で製造していたものの、同一ロットとして認識していたため、そのまま販売会社へ出荷していたと説明した。

 同社では通常、同じ製品について1年に1回の検査を受けることになっている。また、同一ロットの場合は出荷前の検査は受けなくてもいい規定だった。今回、4月に(公財)競走馬理化学研究所に依頼した検査も、その通常の検査の一環だったという。

 そのため、同社担当者は「今後検査の範囲をどうしなければならないかは、JRAと話さなければならないと思います」と、検査体制について見直す可能性もある。また、禁止薬物が混入した原因については「どこで混入したのかはわからない。原材料には輸入品と国内品が混ざっており、原材料に含まれていて(禁止薬物が)入ったのか、製造工程内で入ったのかのどちらかだろう」とした。現在継続中の調査結果が判明次第、公表するとした。

<日本調教師会、JRAに対し正式説明要求>

 日本調教師会副会長で関東本部長を務める手塚貴久調教師(54)が16日、函館競馬場で取材に応じ調教師会としてJRAに対し、正式な説明を求めたと明らかにした。

 この問題では、日本農産工業が製造した、禁止薬物のテオブロミンを含んだ馬用のサプリメント「グリーンカル」を仕入れたJRAファシリティーズなど4つの販売業者が美浦6、栗東22の合計28厩舎に同製品を販売していた。手塚師は「我々としては、認可の下りた競馬会の外郭団体が販売しているものを買っているので、まさか、という感じです。今はまだJRAも調査中だと思いますし、来週以降に説明を受けると思います」と見通しを語った。前代未聞の事態に、調教師会の対応もまだ固まっていない様子だった。
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https://hochi.news/articles/20190616-OHT1T50248.html

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