関屋記念の波乱読みは、「逃げ粘り」か「差し切り」か!?
東出ヒロ 甲子園が始まったね〜。
netkeiba編集部(以下:編) おや、東出さん、おはようございます。そうですね、夏の甲子園、開幕いたしました。さっそく初日から延長、サヨナラの試合もあったりと、まさに熱闘が繰り広げられていますね!
東出 木更津総合が負けちゃったのは残念だったなー。せっかく応援していたのに!
編 あれ? 東出さん、千葉県出身でしたっけ?
東出 いやー。昔のカノジョが木更津に住んでいて、何度か行ったから愛着があるんだよねー。潮干狩りとか。
名波アカリ またもやふしだらなことを……わたくしは心から、わが故郷、長野県の松商学園を応援しているぞ! 首尾よく初戦を勝ち上がってくれたことだしなっ!
編 私は史上初となる、二度目の春夏連覇を狙う大阪桐蔭に注目しています。……さて、先週は夏休みをいただきましたが、おふたりとも、充電はバッチリですよね? 今週のテーマは新潟の名物重賞・関屋記念です。名波さん、東出さん、よろしくお願いいたします!
◆展開の利は先行馬に!?
名波 新潟外回りといえば差し馬、上がりの速い馬を狙うのが定石。とはいえそんなメンバーばかりが集えば、得てして展開は先行馬に向きがちなもの。実際、末脚自慢の馬が揃う関屋記念でも、3コーナーを3番手以内で回った馬が過去10年で5勝。2008年以降、毎年1頭は馬券に絡んでおります。今年のメンバーでも有力視されるのは、メートルダールやブラックムーンといった末脚自慢の馬たち。これらの馬たちに末脚のキレで対抗するのは、容易なことではありません。
そこで私の本命は、予想オッズ9番人気のマルターズアポジーです。前走の七夕賞は11着惨敗ですが、これは他馬とのハナ争いでペースを引っ張られたことによるもの。大敗は逃げ馬の常。前走2番人気に支持されていた馬がここまで人気が落ちるなら、妙味に溢れていると言えましょう。準OPのマイル戦では中京記念2着馬グランシルクに勝利。3走前の小倉大賞典は1000m通過57秒6、1600m通過1分32秒9というハイラップで逃げ切り勝ち。この距離でも十分通用するスピードを秘めています。
編 ありがとうございます。では、消し馬のほうはいかがでしょうか?
名波 前走で逆らって痛手を被ったウインガニオンに、もう一度勝負を挑みたいと思います。谷川岳S、パラダイスSとペースに恵まれたことは前回述べたとおりですが、前走の中京記念もレースレベルに疑問が残りました。
勝ちタイムの1分33秒2はレースレコードで一見優秀に思えますが、これは中京改修後、夏競馬では過去最速クラスの馬場状態による恩恵が大。前日の1000万特別とは0秒8差しかなく、上がりに至っては中京記念の方がかかっておりました。中京記念の当日は多少の降雨もありましたが、同日最終の12R(500万下)でも1400mで1分21秒7という好時計が出ていますから、やはり馬場は速かったと見るべきかと思います。ですので、ウインガニオンは軽視したいと存じます。
編 ありがとうございました。ウインガニオンは予想オッズでも僅差の2番人気ですから、この馬を切れるのならば、馬券の幅はかなり広がりますね。ではお次は東出さん、よろしくお願いします!
東出 関屋記念といえば好タイム決着のイメージだけれど、昨年のダノンリバティ(7番人気2着)、一昨年のヤングマンパワー(9番人気3着)と、定期的に穴馬が台頭するレース。ということで、今回の狙いは