キャプテンキングとコンビを組むのは、坂井瑠星の父・坂井英光騎手
美浦の加藤和宏厩舎に所属していたキャプテンキング(大井・的場直之厩舎)も今年5歳になり、南関生活も3年目に突入しようとしています。元々能力の高さに定評のあった馬で、南関東クラシック1冠目の羽田盃を制していますが、ついにここに来て本格化。
坂井瑠星騎手のお父さんとしても知られる大井の坂井英光騎手とコンビを組み、昨年末のゴールドカップ(浦和・1400m)と今年3月に実施されたフジノウェーブ記念(大井・1400m)を圧勝し、重賞連勝中です。
「めちゃめちゃ乗りやすい馬で、どんな競馬でもできますね。スタートが上手で先行力もあって、折り合いもついて砂も嫌がらないし、ホント優等生ですよ」と坂井騎手も絶賛。
キャプテンキングのゴールドカップでの口取り。的場調教師(左から3番目)と坂井騎手の同期コンビで初優勝
南関東のクラシック戦線は、羽田盃(大井・1800m)、東京ダービー(大井・2000m)、ジャパンダートダービー(大井・2000m)という距離体系で実施されています。キャプテンキングも能力の高さで距離はこなしてきましたが、そもそもはもっと短い距離の方が持ち味を発揮できると見られていました。
クラシックを戦った後は疲れが出たり、骨りゅうなどの影響もあって、放牧休養をはさみながら無理はさせずにゆったりと育てられ、それも功を奏した形です。
女性騎手の現在
なお、地方競馬の騎手になるためには那須にある教養センターで学びます。的場調教師と坂井騎手はその61期生で、苦楽を共にしてきた仲間です。普段は的場調教師がキャプテンキングの調教に乗り、レースでは坂井騎手にバトンタッチ。キャプテンキングはそんな同期コンビが手掛けています。
余談になりますが、2人の同期には女性たちもいました。その1人が田島泉さん(旧姓・山本)。当時は大井競馬場の騎手として奮闘してきましたが、結婚・出産を機に引退。
大井競馬場の厩務員さんの奥様として、2人のお子様のお母さんとして、しばらくは現場から遠ざかりましたが、昨年から大井競馬場の誘導馬騎乗者として砂上に帰ってきました。またこういう形で馬に関われるのは素敵なことです。
田島さんを最後に大井競馬場では女性騎手はいませんが、またいずれ誕生して欲しいと思います(浦和競馬場では今年秋にデビュー予定の騎手候補生がいます)。
大井競馬場の騎手だった田島泉さん(旧姓・山本)。現在は誘導馬騎乗者として活動中
ブリリアントカップは好メンバーが集結
さて、キャプテンキングは4月9日のブリリアントカップ(大井・1800m)に向かう予定です。ここにはハッピースプリントやバルダッサーレ、ヒガシウィルウィン、ハセノパイロといった4世代の東京ダービー馬が出走予定であることも話題になっていて、さらにはサウンドトゥルーやタービランスなどの強力な面々もスタンバイ。
キャプテンキングにとっては1400mがベストということもありますが、今の充実ぶりでどのくらいでやれるのか見てみたいです。なお、今年のJBCは11月4日に浦和競馬場で実施されます。キャプテンキングもJBCスプリント(浦和・1400m)が最大目標になる予定です。
次回は4月15日(月)にお会いしましょう!